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学校説明会レポート
埼玉栄中学校
2025年5月24日(土)
手厚い支援体制の下、将来を見据えてみずから学ぶ生徒を育成
埼玉栄中学・高等学校は、「人は生きた資本であり、資産である」という理想に基づいて定められた「人間是宝(にんげんこれたから)」を建学の精神とし、「今日学べ(こんにちまなべ)」を校訓に掲げています。これは「今日やるべきことは今日やり、明日に延ばさない」という意味で、そのような高い意識を持って学習・部活動・行事・社会貢献のすべてに全力で取り組むよう指導しています。
この4月に校長に着任した勅使河原貞先生は、創設者・佐藤栄太郎先生が埼玉栄高校の設立を県に申請した当時を振り返り、「土地柄からか、当時は、埼玉での私立校の設立は厳しい時代でした。県からも断念するよう強く勧められましたが、それらを乗り越えて設立した創設者の情熱が、現在の同校の基盤を築いています」と話しました。続けて、「中学は開校から26年目を迎え、オリンピックの金メダリストをはじめ、世界で活躍する卒業生を輩出するまでに成長しました。国公立大学・難関私立大学の合格者も年々増加しています」と同校の成長を力強くアピールしました。
次に、教頭の森山豊先生が教育方針や学校生活などについて紹介しました。中学では入学時に「医学クラス」「難関大クラス」「進学クラス」に分かれますが、授業の進度は3クラスともほぼ同じであるため、希望者は、条件を満たせば進級時にクラスの変更も可能とのことです。それぞれのクラスの特色に応じて、「医学クラス」は「大学医学部訪問」、難関大クラスは「東大の史料編纂所訪問」、「進学クラス」は「天文SDL※(課題発見・解決型学習)」といった校外学習プログラムを設けています。特に「医学クラス」では専門性の高い授業を行うだけでなく、医師に求められる倫理観・使命感・判断力・協調性を養う体験学習の機会も充実しています。森山先生は「医学部医学科への合格者数は順調に伸びています。2025年春は公立大学医学部への進学者も輩出しました。今後も教育の質を高め、さらなる向上をめざします」と述べました。
登校時間は8時35分です。10分間の朝読書の後、9時から1時限目の授業が始まります。中学は月曜から金曜まで完全給食制となっています。校内には、コンビニエンスストアがあり、多くの生徒が利用しているとのことです。特筆すべきは、始業前の45分間と放課後の50分間を、それぞれ「0時限」「7時限」と呼び、演習授業や補習が行われている点です。0時限は基礎の確認を中心とした授業です。7時限には学校教員による授業のほか、外部講師が指導する応用講座も開講されています。また、医歯薬系の学部・学科への進学を希望する生徒を対象としたメディカルプログラムなどもあります。なお、中学生の最終下校は夜7時ですが、高校生は10時限まで授業を受ける日もあるため、完全下校は夜9時となっています。自習室では毎日、多くの生徒が残って、熱心に学習する姿が見られるそうです。
学級日誌には昨年から「R80」という手法を取り入れました。コメント欄には「2文で構成し、80字以内で書く」「2文目は接続詞で始める」といったルールを設け、論理的な文章力を養っています。また、毎日1枚の数学プリントに取り組む「毎チャレ」も継続中です。森山先生は「毎チャレのプリントは高3までに2000枚に達します。1日1枚の積み重ねですが、6年間続ければ力は格段に伸びます。『面倒見が良い学校』と言われることもありますが、こうした取り組みを“当たり前”のこととして行うのが本校の姿勢です」と強調しました。
広い敷地や設備の整った校舎も自慢です。広大なキャンパスには、室内温水プール・陸上競技場・総合体育館などを備え、「1クラブにつき1施設」を使用できる環境が整っています。クラブは運動部・文化部を合わせて40部あり、それぞれ専門の指導者が日々の活動をサポートしています。2024年度は、全国大会に延べ24部が出場し、そのうち6部が優勝。関東大会には19部が出場し、6部が優勝しました。
※サカエディープラーニング
JR埼京線に直通するJR川越線「西大宮」駅より徒歩約4分の好立地。中高合わせて約3000名の生徒が在籍する大規模校ですが、240名以上の教職員が生徒一人ひとりをていねいにサポートしています
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