受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

佼成学園女子中学校

2025年5月20日(火)

英語教育と探究学習を強化。新設の2コースで一人ひとりの国際的な視野を広げる

 京王線「千歳烏山」駅から徒歩5分の場所にキャンパスを構える佼成学園女子中学校は、学校法人佼成学園を設立母体とし、法華経(ほけきょう)精神に基づいた「心身一如の円満な人格を持った平和社会の繁栄に貢献できる人間を育成する」を建学の精神に掲げています。

 この日のオンライン説明会では、広報部長の楓淳一郎先生が登壇し、現在は法政大学で学んでいる卒業生のOさんと対話するスタイルで同校の教育内容や魅力を紹介しました。

 同校は、今年度から「グローバルコース」と「リベラルアーツコース」の2コース制をスタートさせています。まず「グローバルコース」では、「語学×グローバル×探究」を軸に、中学の段階から語学力と国際的素養を高める新しいプログラムを展開しています。もう一方の「リベラルアーツコース」では、これまでの教育内容を見直して、幅広い知識と教養を身につけられるようにしました。楓先生によると、いずれのコースからも、高校の4コースすべてに内部進学することができるそうです。

 続いて、楓先生は、同校の教育の特徴として「英語」「グローバル」「探究学習」「進路支援」の四つを挙げました。中学の英語では、日本人教員とネイティブ教員がていねいに指導する少人数制の習熟度別授業が行われ、ネイティブ教員からオールイングリッシュで音楽と美術を学ぶ「イマージョン教育」もあります。このようにして培われた英語力を試す場となるのが、中3の3学期に行われる約1週間のニュージーランド修学旅行です。ここでは、2泊3日のファームステイや班別自主行動などのプログラムを通じて、異文化を体験します。さらに、あらかじめ希望しておけば、そのままオークランドに残って現地校の1学期に編入し、9週間にわたり英語でさまざまな科目を学ぶこともできます。

 高校では、ニュージーランドに約1年間留学する「留学コース」、タイでのフィールドワークを経験して英語での論文執筆に取り組む「スーパーグローバルコース」、国公立大学や難関私立大学をめざす「特進コース」、学習とクラブ活動の両立を図る「進学コース」の4コースに分かれて学びます。楓先生は「留学コース以外の3コースでも全員参加の海外研修に加え、希望制の1か月の短期留学が設定されています。どのコースでも、充実した英語教育とグローバル教育が受けられます」と話します。

 英単語学習アプリを活用して個人やクラス対抗で競い合う、年2回の「英検®まつり」も、同校の特色ある取り組みです。3級以上で行われる面接試験に向けた対策も万全で、内部進学生の約4割が高校修了までに準1級以上を取得するそうです。

 探究学習は、学年やコースに合わせてステップアップし、その集大成として高2で研究論文を書き上げます。また、毎年3月には、全生徒が1年間の探究活動の成果を発表する「Presentation Day ~知の発展~」が開催されます。

 進路支援にも力を入れています。中学では、英語・国語・数学の3教科で指名制の補習を行い、苦手科目をつくらないように手厚くサポートしています。加えて、放課後には外部から大学受験専門のプロ講師を招いて「校内予備校」が開設されます。生徒は予備校の授業料の半額以下で受講でき、学校内で受験勉強が完結できる体制となっています。楓先生は「独りではつらい受験勉強の道のりを共に乗り越えていけるように、教員や卒業生チューター、外部の講師などが寄り添っています」と話しました。また、卒業生のOさんも「先生方から最適なサポートを受け、進路相談や英語の学習面で助けられました」と自身の受験生活を振り返りました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

 このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

イメージ写真 キャンパスは、閑静で緑豊かな住宅街にあり、安心して通学することができます

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