受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

日本大学第三中学校

2025年5月17日(土)

「勉強・行事・部活動」を教育の柱に、社会で活躍するための多様な進路の実現をサポート

 日本大学第三中学校は1929年に日本大学赤坂中学校として創立され、1946年に日本大学と別法人になった特別付属校です。東京・町田市にある広さ15万㎡の広大なキャンパスには、冷暖房完備の総合体育館、人工芝の総合グラウンド、25m×8コースの室内温水プール、約3万冊の蔵書を備える図書館など多彩な施設が完備されています。校訓「明・正・強」を掲げ、多様な夢や目標を持つ生徒一人ひとりの将来の希望を実現するために、生徒の個性と、生徒との対話を重視した教育を実践しています。

 この日のオンライン説明会であいさつに立った校長の樋山克也先生は、「本校では『社会に出たときに活躍できる生徒の育成』をめざしています」と述べました。さらにこれからの時代に求められる能力として、「自分の頭で考え判断する能力」「可能性を広げる幅広い能力」「情報を活用し選択できる能力」の三つを挙げ、それらの力を伸ばすために「勉強・行事・部活動」を三本柱とした教育に取り組んでいることを伝えました。

 続いて、広報部副主任の古澤麻亜理先生が教育内容と進路について紹介しました。同校では先取り学習は行わず、「基礎学力の徹底的な習得」に重点を置いています。数学や英語では週1時間を演習授業に充て、チーム・ティーチングできめ細かく指導します。その結果、中3時点での英検®3級取得者が97%という学年も出てきているとのことです。また、理解が不十分な生徒には放課後に指名制の補習を行い、英語・数学・国語は希望制の夏期講習を実施しています。英語では読む・聞く・書く・話すの4技能をバランス良く身につけさせる方針です。ネイティブ教員による少人数制の対話型授業も取り入れ、生徒全員に発言する機会を与えてコミュニケーション力を培っています。さらに、成績優秀な生徒は、希望すれば中3から「選抜クラス」に進むこともできます。その後、高校に進学すると「普通クラス」「特進クラス」のいずれかに所属することになります。

 ICT教育環境と国際交流に力を入れていることも特徴です。校内にはWi-Fiや5Gによる通信環境を完備しており、生徒には1人1台ずつタブレット端末が貸与されています。SEが常駐するICT推進室もあり、端末の活用法の相談や機器トラブルに即時に対応できる態勢が整っています。海外研修についても充実しており、アメリカ・カナダ体験学習(中3)をはじめ、オーストラリア体験学習(高1)やケンブリッジ大学研修(高1・2)など希望制・選択制の豊富なプログラムがあります。中3から高3までの4年間で最大10種の海外研修に参加できます。これらを通じて、多様性を尊重し、異文化を理解する心を養います。

 また、古澤先生は、人間形成の場として学校行事と部活動を重視していることにも触れ、「部活動は運動系、文化系とも活発です。ぜひ自分に合うものを見つけ、さまざまな挑戦をしてください。そこで得られる経験は人生の土台になると考えています」と話しました。

 日本大学は16学部93学科からなる国内最大規模の総合大学です。付属校には内部推薦制度があり、生徒は文科系・理科系・医療系・芸術系など幅広い進路選択が可能です。なお、付属校には正付属校と準付属校、同校のような特別付属校がありますが、いずれの学校も内部進学枠に差はなく、9割以上の生徒はその資格を得ることができます。さらに、16学部中11学部では、日本大学への被推薦権を確保したまま国公立大学を受けることもできます。他大学への指定校推薦枠も約400名分あり、6割ほどが他大学に進学しています。

 古澤先生は最後に、「本校では『どこに居ても、陽があたるように』をモットーに、生徒一人ひとりの個性を大切にしています。生徒には、学校生活を通して個性を伸ばし、白いキャンバスを彩るように十人十色の未来を描いてほしいと願っています。私たちはその夢を実現できるように全力でサポートしていきます」と語り、説明会を締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

 このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

イメージ写真 緑豊かで、充実した施設がそろうキャンパス。体育大会や文化祭などのイベント開催日を含め、毎日、予約なしで自由に学校見学ができます

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