- Top
- 学校行事/学校説明会
- 女子聖学院中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
女子聖学院中学校
2025年5月16日(金)
キリスト教に基づく人間教育で、賜物を社会のために生かせる女性に
女子聖学院は1905年、米国のプロテスタント教会から派遣された女性宣教師バーサ・F・クローソンによって、東京・築地に神学校として設立され、間もなく現在地に移転しました。JR・東京メトロ「駒込」駅から徒歩約7分という、通学に便利な立地ながら、緑が多く、落ち着いた環境です。
説明会の冒頭、校長の安藤守先生は、120年の歴史のなかで同校が貫いてきたキリスト教教育について、「自由と自主性を大切にし、生徒一人ひとりの個性を尊重しながら、他者とのかかわり合いを重視しています」と話しました。続けて、毎朝の礼拝を通じて聖書に親しむ機会を設けていることにも触れ、「聖書に登場する『タラントのたとえ』は、神から与えられた才能=『賜物』をどう活かすかを問うものです。賜物を活用した者は称賛され、隠してしまった者は怠け者とされます。生徒には、自分の賜物を無駄にせず、しっかり磨き、他者や社会のために力を発揮することの大切さを伝えています。本校は、単に大学進学をめざす場ではなく、人生の意味を見つめ直し、その土台を築く、学びの場なのです」と説明しました。
続いて、教頭の塚原隆行先生が具体的な教育内容を紹介しました。同校では、神を仰ぎ人に仕う「キリスト教教育」、自分を育む「Global Arts教育」、自分を活かす「Experiential Learning」を学びの三本柱としています。
教科教育を支えるような形で、国際理解教育、総合探究、高大連携、聖学院中学校・高等学校との連携教育などを展開しているのは、「Global Arts教育」の一環です。通常の英語の授業では「読む・聞く・話す・書く」の4技能をバランス良く磨く伸ばす方針で、それを試す機会も、さまざまな国から集まった講師による国内留学プログラム「Global 3day Program(中1~3)」、英語エッセーを書く「Academic Writing」(高2・3の上級者対象)など豊富です。海外プログラムは、イギリスに行くものとしては、ロンドン近郊にある立教英国学院留学や名門大学の寮に宿泊しての短期留学があります。そのほかに、アメリカやオーストラリアでのターム・年間留学、フィリピン・セブ島でのマンツーマン語学留学なども可能です。
また、さまざまな大学との高大連携プログラムを実践しています。たとえば、立教大学経営学部の舘野泰一准教授と連携したワークショップを中1から高校生まで必修としています。これは「リーダーシップ」をテーマにした課題にチームで挑むものです。東京女子大学教授による出張講義も行われます。東京理科大学とは学生インターンシップ協定を結んでいます。このほか、東邦大学看護学部、東京電機大学、武蔵大学などとの新たな取り組みも始まりました。
さらに、系列の男子校である聖学院中学校・高等学校と共同で、SDGsやSTEAM教育をテーマにした希望制のプロジェクトも実施し、主体的に学ぶ力や課題解決力の育成を図っています。
「Experiential Learning」としては、運動会、記念祭(文化祭)、合唱コンクールのほか、生徒が自主的に行うボランティア活動やクラブ活動など挙げられます。なかでも、国立代々木競技場第一体育館で開催される運動会は学校最大の行事で、毎年大いに盛り上がるそうです。塚原先生は「競技は高校生を中心に生徒主体で運営します。運動が得意か不得意かにかかわらず、中高生全員が楽しめる内容となっています。また、勝ち負けにかかわらず、互いの努力をたたえ合う姿に、他者を尊重する校風が表れています」と強調しました。
希望進路の実現に向けた学習支援体制も整っています。中学生に対しては「学習室」で補習を行い、ていねいなフォローで基礎力を養成します。また、学期中や長期休暇中、高3の受験直前期には、目的や学力レベルに応じて選択できる「JSG講座」が開講されます。このほか、「JSGラーニングセンター」と呼ばれる自習室には大学生チューターが常駐し、質問対応や学習計画の相談を受け付けていることなどが伝えられました。
南向きの大きな窓が自慢のホームルーム教室、パイプオルガンを備えた荘厳なチャペル、ネイティブの先生と自由に語り合えるイングリッシュラウンジなど、充実した施設がそろっています
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎