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学校説明会レポート
栄東中学校 【東大クラス】
2024年10月31日(木)
ALの機会が豊富な東大クラスで
みずから学ぶ姿勢を身につける
校訓に「今日学べ」を掲げる、さいたま市の栄東中学・高等学校は、難関国公立大学や医歯薬系学部に毎年多くの合格者を輩出している進学校として知られています。1月に実施される中学入試では例年、首都圏の広いエリアから受験生が集まり、2024年度の応募者総数は延べ1万4016人となりました。
同校は、中学から「東大クラス」と「難関大クラス」の二つが設置されています。この日の説明会は「東大クラス」にスポットを当てて行われました。
二つのクラスは学びの「深さ」に違いがあり、東大クラスでは、アクティブラーニング(AL)型の授業をたくさん取り入れているのが特徴です。そこでは課題研究、グループワーク、ディスカッション、プレゼンテーションなどが行われます。生徒がみずから学ぶ姿勢を育てるとともに、人間力の向上を図るためです。
最初に、校長の田中淳子先生は、自身が担当する東大クラスの英語の授業について、「発音やつづりの指導から始めるので、入学段階で英語ができなくても心配ありません。本校では月に1回、他教科の教員も集めて、生徒と英語で議論する『英語AL』がありますが、11月ごろには、生徒たちは与えられたテーマに英語で答え、英語で質問できるほどの力をつけています」と述べました。その一方で、「入学前は国語に力を注ぎ、いろいろな本を読んでください。早い段階で読解力や思考力を磨いておくと、英語のほか、物理や化学の難しい概念を理解するのにも役立ちます」ともアドバイスしました。そして、生徒が積極的に英語を使って発言する東大クラスの英語ALの授業の様子を動画で紹介しました。
受験勉強で養った知識を活用し
生徒の好奇心を刺激する
続いて、社会ALについて説明したのは長崎政綱先生です。まずは中3の「株の運用」をテーマにした社会ALの様子を動画で流しました。その内容は、生徒が1人1000万円(仮想通貨)を企業に投資し、運用実績を挙げていくというものです。長崎先生は「授業の目的はお金もうけではありません。株式への投資を通して社会情勢を見極め、経済を知り、興味を持つきっかけになることを願っています」と述べました。授業をきっかけに、今では新聞を読む生徒が増え、『会社四季報』を読む生徒も出てきたそうです。
次に、市原貴紀先生が理科ALの授業について解説しました。まずは、小学生向けに作った「pHの違いによる水溶液の化学反応の違い」を調べた実験教室の動画と、中学段階で開催する科学イベント「栄東科学オリンピック」の決勝ラウンドで「液体の正体を探る」実験をする動画を紹介しました。こうした実験を行うに当たって、理科の教員全員が最初にするのは「大学入試問題を解くこと」だそうです。市原先生は「参考にしたのは、東大で出題された入試問題です。小学生が勉強してきたことを、いかに大学入試につなげるかを意識して授業を設計しています」と話し、中学受験で得た知識を生かして好奇心を刺激する取り組みを行っていることを伝えました。
最後に、2025年度入試に関する説明がありました。A日程の試験日は1月10日・11日ですが、2024年度とは異なり、この両日はそれぞれ独立した入試となります。10日のA日程(東大)では東大クラス特待生(若干名)、東大クラス(40名)、難関大クラス(40名)を、11日のA日程(難関大)では難関大クラス(60名)を募集します。
中学では3年間、月曜から金曜までスクールランチ(完全給食)を実施しています
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