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学校説明会レポート
お茶の水女子大学附属中学校
2024年10月31日(木)
大学との連携プログラムなど
専門的な学びの機会が豊富
お茶の水女子大学附属中学校は、1875年開校の東京女子師範学校を起源とする国立中学校です。1947年の学制改革により、男女共学の東京女子高等師範学校附属中学校となりました。
SAPIX代々木ホールで開催された説明会では、副校長の宗我部義則先生が教育内容について紹介しました。同校では、保育施設・幼稚園から高等学校(女子校)まで、附属学校園に共通する教育の柱として、「自主的にものごとに取り組み、自分の考えを持ち、他者との協力関係を築くことのできる幼児・児童・生徒の育成」を掲げ、教育課程を編成・実施しています。
附属校の大きなメリットとして宗我部先生が挙げるのが、大学との連携による専門的な学びの機会が豊富なことです。お茶の水女子大学で学ぶ留学生に日本の文化を紹介するサマープログラム、大学の研究の現場に触れる研究室訪問、附属幼稚園と連携した家庭科の授業、広大な大学キャンパスでの自然観察やフィールドワークなどが行われています。
「自主自律の精神をもち、広い視野に立って行動する生徒を育成する」という教育目標を掲げる同校では、「科学的・論理的思考力」「グローバルな視座」「あたたかく深い人間力」を育てる授業を展開しています。宗我部先生は「高い専門性を持ち、指導的な立場で中等教育の現場で活動する教員も多く集まっています。本校の教育は、生徒にとって楽しく、力のつく“授業力”に支えられています」と述べました。
伝統の「自主研究」を通して
自主性と論理的思考力を育てる
自主的な学びを実践する同校の特色ある取り組みとして、40年以上前から続く「自主研究」があります。これは、最長1年半かけて一つの課題を探究するプログラムです。生徒は自分で設定したテーマに沿って研究を進め、中3ではその成果を大学講堂での発表会や生徒祭(文化祭)で披露したり、『自主研究集録』にまとめたりします。宗我部先生は「大学の教員からも指導が受けられる点が大きな特徴です。生徒は好きなことに没頭し、専門性を深めながら、課題を克服する力や論理的思考力が鍛えられます」と話しました。
中学卒業後は、例年、女子の7~8割が連絡進学制度を利用して、お茶の水女子大学附属高等学校に進学します。
最後に、入試に関するアドバイスがありました。「身の回りで起こる出来事や経験を通して、日ごろから解決の仕方を学んでいる子どもは答えが導きやすくなります。日常的な親子の会話も大切にしてください」と話し、この日の説明会を締めくくりました。
緑豊かなキャンパスには保育施設から大学・大学院までが集い、附属学校園間で連携しながら教育活動を行っています
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