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学校説明会レポート
東京都立桜修館中等教育学校
2024年10月28日(月)
探究と国際理解を深める学びで
国際社会を担う人材を育てる
教育方針に「高い知性、広い視野、強い意志」を掲げている東京都立桜修館中等教育学校の歴史は、1929年に設立された旧制東京府立高等学校にさかのぼります。1949年に東京都立大学附属高等学校となり、2006年に中高完全一貫の中等教育学校に改組されました。
SAPIX代々木ホールで開催された説明会では、校長の石崎規生先生が登壇し、たくさんの動画やスライドを用いて、同校の特色ある教育活動について説明しました。その一つ目は「真理の探究」を実践する「探究的な活動」に力を注いでいることです。前期課程(中学)では、「数学で論理を学ぶ」「国語で論理を学ぶ」という独自科目を設定し、論理的な思考力・表現力を養います。石崎先生は「これらの科目は『学び方を学ぶ』授業です。探究学習では1年生(中1)から基礎を身につけ、5年生(高2)では約5000字の研究論文に取り組みます。さらに、6年生(高3)になると、その概要を英文で1ページにまとめます」と話します。
二つ目は国際社会で活躍するリーダーの育成を目的とした「国際理解教育」です。異文化理解を推進するため、1年生での「Tokyo Global Gateway」での活動をはじめ、2〜4年生(中2〜高1)の希望者対象の「オーストラリア海外語学研修」、5年生での「台湾修学旅行・相互交流」など、体験型の多彩なプログラムが実施されています。また、リーダー育成の一環として、希望者を対象に、外国人留学生と交流する「グローバルスタータープログラム」(1~3年生)や、カリフォルニア大学バークレー校で学ぶ「海外大学リーダー育成アメリカ研修」(3~5年生)も行われます。
理数分野で活躍する生徒が増加
卒業生も後輩の挑戦をサポート
「理数教育」にも力を入れており、各種の科学オリンピックなどに参加して活躍する生徒も増えています。石崎先生は「2023年、本校から初めて東京大学工学部に学校推薦型選抜での合格者が出ました。2024年もコンテストの受賞者2名が同様に学校推薦型選抜で合格しています。こうした卒業生が後輩の活動を応援に来てくれることも、本校の魅力です」と語りました。他の難関大学への合格実績も好調で、2024年春は卒業生149名のうち63名が現役で国公立大学に合格しています。
また、「自由と自治」の校風を受け継ぐ同校では、体育祭や文化祭などの行事も生徒が主体となって運営しています。石崎先生は、多様性を尊重する文化が校内に根付いていることを紹介しました。そのうえで「6年間を過ごす学校選びは大切です。受検を考えているお子さんは、ぜひ一度学校に来て、本校の雰囲気を肌で感じてほしいと思っています」と述べ、説明会を締めくくりました。
なお、2025年度から、一般枠募集における男女別の定員が廃止され、性別にかかわらず成績順に合格者を決める「男女合同定員」となります。
東急東横線「都立大学」駅から徒歩10分。4・5年生の希望者が五つの言語から選択して第二外国語を学べるのも魅力の一つです
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