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学校説明会レポート
鎌倉学園中学校
2024年10月15日(火)
「真の文武両道」を実践しながら
志望大学への現役合格を果たす
鎌倉の豊かな緑と寺院に囲まれた鎌倉学園中学校・高等学校は、鎌倉五山筆頭の建長寺が1885年に創設した僧侶教育機関「宗学林」をその前身としています。1921年に旧制「鎌倉中学校」として創立され、戦後の学制改革により新制中学・高等学校となりました。「人として身につけなければならない社会の正しい道理を知り、心清くして悪を恥じ、不正を行わない」ことを表す「礼義廉恥」の校訓の下、「真の文武両道」を重んじる教育を実践し、「知・徳・体」のバランスの取れた人材を育成しています。
説明会の冒頭、入試対策部の藤本将司先生は「本校の文武両道は、『勉強と、自分が打ち込めること一つ』という考えに基づいています。クラブは体育系・文化系ともに活発に活動し、生徒は学習と両立させながらがんばっています」と述べました。実際、2024年春も、医学部医学科を含め国公立大学に89名、早慶上理に185名が合格しました。多くの生徒たちが部活動でも優秀な成績を残しながら、志望大学への合格を果たしているそうです。
総合学習・探究学習を重視
課外活動としての理科教育も充実
続いて、理科の山崎真介先生が、教育の特徴について説明しました。同校では生徒の見聞を広める場として、国内外への研修や、総合学習・探究学習の充実を図っています。「総合的な探究の時間」を活用した探究学習は高1・2の2学年で実施されます。福島県や茨城県での「国内研修」のほか、海外研修もあります。それを組み込んだ「ヨーロッパ探究」「世界遺産探究」などを通して、生徒たちは多様な価値観に触れ、大きく成長するそうです。
実験や観察をたくさん取り入れた理科教育も魅力です。校内には4室の実験室と、階段教室仕様の講義室があり、中学では実験を週に1回以上行っています。また、建長寺の境内を通った先にある第二グラウンドでは、大きな地層の断面を観察できます。加えて、生徒たちは城ケ島地層探訪(中1)、上野の国立科学博物館見学(中2)など、生物や地学に関する課外授業にも参加します。
高校では、実験と問題演習を繰り返す“K-Labo”と呼ばれる授業を必修としています。物理・化学分野では大学レベルの基礎実験を行うほか、大学の研究施設での臨海実習や森林実習も経験できます。こうした課外活動としてのフィールドワークを通して、理科という学問への理解を深めます。
最後に、副校長の吉村忠昭先生が登壇しました。「本校は選抜クラスを置かず、生徒たちはフラットな環境で伸び伸びと育っています。社会で活躍しながらも、本校を長く愛してくれる卒業生の多い学校です」というあいさつで説明会を締めくくりました。
なお、2025年度入試は、各試験日で募集人員に変更があります。詳細は同校ホームページの募集要項を確認してください。
鎌倉の豊かな緑と歴史に囲まれたキャンパス。隣接する建長寺では、年に数回の「坐禅教室」が開かれ、「禅の心」を学びます
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