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学校説明会レポート
桐蔭学園中等教育学校
2024年10月11日(金)
学びに向かう力や人間性を育てる教育で
真の学力を伸ばす“新しい進学校”
「自ら考え、判断し、行動できる子どもたち」を教育ビジョンに掲げる桐蔭学園は2019年に、それまで男子のみだった中等教育学校と、男子部・女子部に分かれていた中学校を、共学の中等教育学校に統合しました。
この日の説明会の冒頭、校長の玉田裕之先生は「新しい時代を生きるに当たって必要な力と、大学受験に対応できる力、その二つを同時に伸ばすところに本校の教育の特徴があります」と述べました。
その具体的な説明として、玉田先生はスライドに氷山のイラストを映し、水面から出ている部分を「見える学力(知識・技能)」、水面下に隠れている部分を「見えにくい学力(思考力・判断力・表現力)」、いちばん底の部分を「見えない学力(学びに向かう力と人間性)」にたとえました。
これまでは、「見える学力」すなわち知識・技能を伸ばすことが進学校の役割と考えられてきましたが、それらを支える土台となる「見えにくい学力」や「見えない学力」がしっかりしていなければ、生徒はその潜在力を最大限に発揮することができません。玉田先生は「本校がめざすのは、学びに向かう力や人間性をじっくり育てることを主眼とした、“新しい進学校”です」と保護者に訴え掛け、その実現のためには、大人が主導する学びではなく、“生徒を主語にした教育”の実践こそが重要なのだと強調しました。
段階的にテーマを広げる「探究」
3年生では模擬国連にチャレンジ
続いて登壇した学校広報主任の山本英門先生は、“生徒を主語にした教育”の具体例として「アクティブラーニング型授業」「探究」「キャリア教育」の三つを挙げました。探究では、1~5年生(中1~高2)の生徒が週1回「未来への扉」という授業を受け、課題設定、情報収集・分析、発表のサイクルを学びます。
この授業では、1年生は身の回りの課題、2年生は学校の周辺地域の課題というように、段階的にテーマを広げていくのが特徴で、3年生になると「15歳のグローバルチャレンジ(模擬国連)」に取り組みます。これは、4人1組のグループにそれぞれ担当国を割り振り、その国が置かれている状況や周辺国とのかかわりを掘り下げて学ぶものです。最終的には「模擬国連総会」で、すべての生徒が担当国の大使になり切り、英語で発言します。このプログラムの最大の目的は「世界情勢に関する深い見識や、問題解決能力を身につけることです」と山本先生は言います。ここで培った国際的な視点は、3年生全員が学年末に韓国の英語村を訪れる海外語学研修をはじめ、4年生以降に行われる希望制の語学研修や留学プログラムにも役立てられているそうです。
最後に、教頭の橋本雄介先生から、2025年度入試について説明がありました。橋本先生は「一般入試では、すべての教科で記述問題を3割ほど出します。そこでは思考のプロセスも評価したいと考えています。ぜひ積極的にチャレンジしてください」と受験を呼び掛けました。
幼稚園から大学・大学院までがそろう広大なキャンパス。グラウンドをはじめ、体育館、ダンス場、屋内プール、テニスコートなど運動施設も充実しています
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