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学校説明会レポート
開智未来中学校
2024年10月29日(火)
哲学を基盤に、「探究学習」「英語教育」「ICTの活用」を三位一体で、知性と人間性を育てる
さいたま市岩槻区に本部を置く学校法人開智学園は、東京・埼玉・千葉・茨城の1都3県に、小学校から大学、日本語学校までたくさんの教育機関を展開しています。埼玉県加須市に2011年に開校した開智未来中学・高等学校もその一つです。
この日のオンライン説明会では、まず校長の藤井剛先生が学校の概要や教育内容を説明しました。中学校は1学年の定員が120名です。高校からは外部生が加わりますが、それでも1学年の定員は200名と規模は大きくなく、生徒一人ひとりをていねいに伸ばしていくところに注力できます。実際、2024年3月に卒業した149名のうち、37名が国公立大学・大学校に合格しました。2011年開校という新しい学校ですが、愛校心も育っており、常勤の教職員40数名のうち5名が卒業生です。
同校では、開智学園の理念でもある「創造・発信・貢献」を校訓に、「Inquiry(探究)」「Internationalization(世界水準)」「ICT(つなげる知能としてのICT活用)」の三つの力を高めることによって、自立・自律した知性を持つ「知的集団の育成」をめざしています。そんな同校の学びの土台となるのが、全学年で週1コマ行われている「哲学」の授業です。初代校長の関根均先生が今も教壇に立ち、生徒たちに「ねらい・メモ・反応・発表・質問・振り返り」という六つの授業姿勢を意識させながら学習スキルを習得させています。藤井先生は「哲学の授業の狙いは、『自分のために学ぶ』ではなく『世のため人のために学ぶ』という志を育てることにあり、それが勉強を大切にする校風をつくっています。昼休みに机に向かっている生徒も少なくありません」と述べました。
授業においては、「探究学習」「英語教育」「ICTの活用」を三本柱とし、それらをフィールドワークと結びつけながら展開しています。探究活動としては長野県飯山市での「里山探究フィールドワーク」(中1)、関西や広島での「探究フィールドワーク」(中3)、生徒がみずから選んだテーマの研究を1年がかりで進める「才能発見プログラム」(高1)があります。英語教育にかかわる活動としては、オールイングリッシュでの「ブリティッシュヒルズ探究フィールドワーク」(中2)、「シンガポール・マレーシアフィールドワーク」(高2)が挙げられます。そして毎年2月には、1年間の総仕上げとして、中1~高2の全生徒が一堂に会し、「未来TED」を実施します。各学年の代表がICT機器を駆使しながら、日本語または英語によるプレゼンテーションで競い合います。
中学からの入学生は、入試の成績に応じて「T未来クラス」「未来クラス」「開智クラス」の3クラスに分かれます。放課後特別講習・夏期講習・冬期講習を開講するなど、きめの細かい指導が行われています。そして、高3では、志望校別の6コース制となり、希望する大学に対応した講習を受講することになります。
入試については、広報部長の西木一男先生から説明がありました。募集定員はS特待・A特待を中心とする「T未来クラス」が60名、「未来クラス(準特待・一般)」が30名、「開智クラス(一般)」が30名です。受験料2万円を納めれば、開智学園5校をすべて受験できます。西木先生は「2025年度入試より、1月10日午後の第1回または翌11日午後の算数1科の受験生が、12日のT未来入試を受験した場合には加点して優遇します。特待合格のチャンスが広がります」と述べ、説明会を締めくくりました。
1都5県から通う生徒たちの利便性を考慮し、1時限の開始時間は9時10分と遅めです。スクールバスの拠点も8か所に設置しています
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