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学校説明会レポート
穎明館中学校
2024年10月28日(月)
学校改革「EMK未来プロジェクト」を推進し、国際社会に羽ばたく真のリーダーを育てる
穎明館中学高等学校は八王子市南部に広大な校地を持ちます。1985年に高校が、その2年後に中学が開校しました。Experience(経験)、Morality(道徳)、Knowledge(知識)の三つ(E.M.K.)を教育の柱とし、2019年からは、生徒の目標達成と自己実現をかなえる学校改革「EMK未来プロジェクト」もスタートさせました。生徒一人ひとりの能力の開発に努め、広く社会の各方面で活躍できるような魅力的な人物の育成に力を注いでいます。
この日の説明会では、冒頭で校長の橋本好広先生が、近年増加する自然災害に対する同校の対策について説明しました。校地の地盤は非常に固く、校舎は新耐震基準を満たしています。2011年の東日本大震災の際も大きな被害はなかったとのことです。また、サバイバルキットや各種防災備品を整え、一斉配信メールや保護者への連絡ツールも完備しています。校舎と幹線道路をつなぐ橋(EMKブリッジ)も定期的に強度検査を行っていますが、高い安全性が確認されているそうです。
2024年春の大学受験については、東京大学と東京工業大学にそれぞれ2名が現役合格を果たしました。卒業生175名全員が希望する進路の実現に向けて最後まで努力を重ねたそうです。橋本先生は「学校として喜ばしいニュースは、東京大学に初めて学校推薦型選抜で合格者を出したことです。今回は、脳科学の研究を通じて、『病気を患っている人々の生活の質の向上に貢献したい』という高い志を持つ女子生徒が、初心を貫いて合格しました。本校には生徒一人ひとりの知的探究心を育てていく校風があります。それを支えている教職員を誇りに思っています」と胸を張りました。
そして、2025年度は、新たに2月1日に午後入試を導入することが発表されました。その目的について橋本先生は、「進学校としての原点に立ち返ることです」と強調しました。「開校以来、他校が第一志望だった生徒に対しても6年間しっかり寄り添い、学力を大きく開花させてきました。今回の2月1日の午後入試の導入は、受験の機会を増やして、ポテンシャルのある生徒の入学を期待しての改革です」と述べました。
同校では、授業はもちろん、宿泊体験学習・EMK学校祭(文化祭・体育祭)・クラブ活動なども通して、主体性や協働性を育てています。橋本先生は「グローバル人材やデジタル人材の育成は重要で、本校の学校改革『EMK未来プロジェクト』の柱でもありますが、最も大切なのは、子どもたちの主体性や協働性を育むことです。『自分たちの将来は自分たちが決める』という覚悟を持たせることこそ、本校に求められる使命だと考えています。本校の教育目標は、『国際社会に羽ばたく真のリーダーの育成』です。生徒には日ごろから『リーダーとは尽くす人だ』『誰もがリーダーになり得る』と伝えています」と結びました。
続いて、入試広報部長の庭山真理子先生から、同校の教育と学校生活について説明がありました。同校では系統的なキャリア教育を行うとともに、中学の内容を中2修了までに学び終える先取り学習を実施しています。日々の学習習慣の定着を図り、自律した生徒を育てるために活用しているのが、全席ブース型の自習スペース「EMK未来館」を使った、学校完結型の学習支援システム「EMK未来サポート」です。そこには専属のスタッフが常駐しており、学習計画に関する相談や疑問・質問にも対応します。
また、中3からは、基礎を固めるスタンダードクラス(4クラス)と、発展的な内容を学ぶアドバンストクラス(1クラス)とに分かれ、学習到達度に合わせた内容とスピードで授業が進められます。その後、高1からは教科ごとに習熟度別の少人数クラスに分かれて学ぶ「グレード別授業」により、一人ひとりの状況に寄り添う学習が展開されています。グローバル教育にも力を入れており、高1全員が11日間の「USA・カナダ体験学習」を経験します。これは30年以上の歴史があるプログラムで、アメリカではワシントン大学に滞在しながら現地校のブッシュスクールで少人数制の英会話授業やアクティビティに参加します。カナダでは3日間のホームステイを体験します。異文化体験を通して視野を広げ、自分の実現したい将来への考えも深めていきます。国際社会にどのように貢献したいのかを考える、キャリア教育の一環として重要なものです。
約4万坪の広大なキャンパスには、天文ドームや温水プール、人工芝のグラウンドなど充実した施設がそろっています
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