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学校説明会レポート
東京学芸大学附属小金井中学校
2024年10月25日(金)
体験・活動を柱とした学びを実践。みずから成長し、未来を切り拓いていける人材を育てる
東京学芸大学の教育研究機関である東京学芸大学附属小金井中学校の前身となる学校が創設されたのは1947年のことです。それ以来、体験・活動を中心とした学びで生徒の興味・関心を刺激するとともに、実験・実習・観察・作文・討論などを通して主体的に学ぶ姿勢を育んでいます。
この日のオンライン説明会の冒頭、広報係の柴田翔先生は「東京学芸大学は教員養成を目的としており、わたしたちは教育者であると同時に研究者でもあります。授業開発をはじめとした教育研究に取り組み、常に教育の質の向上に力を注いでいます」と述べました。
続いて「学びで勝負する小金井中学校」と題し、数学を例に挙げ、同校の教育について紹介しました。同校では、それぞれの生徒が課題を自分なりに深掘りしながら学びを広げていく探究的な学習を大切にしています。たとえば数学では、簡単な問題を題材に、そこに隠れている本質を見いだします。教員は問題を解く過程で、生徒たちに「この後、何をしますか?」と問い掛け、「その解が得られるのはなぜ?」「ほかのケースでは?」などと発展的な思考を促します。また、他者の意見を聞きながらより良い考えを導いていく姿勢も重視しており、数学では全員の実験結果をもとに統計的な手法について考えたり、国語では初読の感想をもとに読みを深めたりします。このようにして「自ら考え実践し、創意工夫し、考えや気持ちを的確に表現でき、他から学び自らを変革できる生徒」の育成をめざしています。
行事も教育の柱の一つです。なかでも、修学旅行は探究学習の核と位置づけています。中1では社会科の調査学習として北総・常南(千葉県北部と茨城県南部)に行きます。成田山新勝寺とその門前町では自然・産業・文化を観察する一方、伊能忠敬記念館では調査の方法、職業の持つ意味などを学習します。中2では理科の野外学習として埼玉県の秩父・長瀞をフィールドに地質調査や岩石の観察を行い、地球への理解を深めるとともに科学的な推測を立てるスキルを培います。中3では奈良・京都で古都の風物に触れ、美術・社会・国語の総合的な視点から「人と文化」について考察・研究を行うなかでみずからの価値観を築きます。柴田先生は「修学旅行では、『文化』のように目には『見えないものを見えるようにする』ことを最終テーマとしています。生徒には3年間の経験を通して自分の価値観をしっかりと構築し、生涯にわたって学びを続け、みずからをより良く変革しながら未来を切り拓いていってほしいと考えています」と語りました。
一方、学校文化を育み、発揮する場として「スポーツフェスティバル」などの学内行事も大切にしています。これは学年を縦割りにした男女混合チームで行う競技大会で、競技を通してチームワークを築く力、自発的に取り組む力、自分が能力を発揮できる場を創造する力などを養います。柴田先生は「生徒の申し出により、参加者の技術レベルや体力に合わせた独自のルールを設けることもあります。仲間とスポーツをする楽しさを知るとともに、みんなが楽しめる場をつくれる大人に成長していくための機会にもなっています」と話します。
また、秋の学芸発表会では文化系クラブの発表、クラス別のレポート展示や舞台発表などとともに、同校の特色の一つである課題研究の発表も行われます。課題研究は中2の「総合的な学習」の時間に開講される講座選択型の授業で、「英語狂言」など教科横断型の内容もあります。このほか、コンクールの形式をとらずクラスの個性を披露する合唱祭もあります。
最後に、柴田先生は「本校の考えに賛同し、みずからを変革し、未来を切り拓いていく方に会えることを楽しみにしています。教員自身もみずからを変革し、未来を切り拓きながら胸を張れる学校づくりをして待っています」とのことばで、説明会を締めくくりました。
JR中央線「武蔵小金井」「国分寺」駅から徒歩各約20分。広大なキャンパスには運動部ごとに専用の練習場がそろうなど施設が充実しています
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