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学校説明会レポート
品川翔英中学校
2024年10月21日(月)
予測困難な時代を生き抜く「学び続けるLEARNER」を育成する
1932年創立の「京南家政女学校」を前身とする小野学園女子中学・高等学校は、2020年4月に、校名を「品川翔英中学校・高等学校」に変更するとともに、男女共学の進学校として新たなスタートを切りました。校訓に「自主・創造・貢献」を掲げ、将来の予測が困難な時代をたくましく生き抜く「学び続けるLEARNER」の育成を教育目標に掲げています。「学び続けるLEARNER」とは、「愉しむ力・主体性・自律性・協働性・批判的思考力・創造力・貢献する力を身につけた人」を指し、同校では、これらの力を卒業までに身につけることをめざして、特色ある教育プログラムを展開しています。
この日の説明会の冒頭、あいさつに立った校長の柴田哲彦先生は、めまぐるしく変わる社会の状況に触れながら、「生徒たちには、何より『生き抜く力』を養ってもらいたいと考えています。複雑で予測不能な状況においても問題を解決する能力を身につけるためには、社会で起こっているさまざまな出来事に目を向け、興味を持つことが大事です。社会をより良くするための科学技術やシステムに関する知識も必要です。本校では、生徒たちが社会の現状を実感・把握できるように、学校の外に出て、第一線で活躍する方々から指導を受ける機会を設けています」と話しました。
中学で設定されている「LEARNER'S TIME」は、“外部とつながる活動”を通じて認知スキルや非認知スキルを高めながら学ぶ目的を見つけ、モチベーションを高める時間です。これまでには、「学び方講座」「プログラミング」「ドラマエデュケーション」といった講座が開講されています。東京海洋大学キャンパスツアーや横浜中華街での中国文化探究活動、品川区という立地を生かしたAI関連企業の見学などの校外学習も行いました。
同校では、学習支援アプリを活用して理解を促し、反転学習を進めています。定期テストを行わない代わりに、1か月に1回程度の頻度で「確認テスト(年10回)」を実施しているのも大きな特徴です。広報副部長の本川颯介先生は「短いスパンでの振り返りによって、取りこぼしが少ないうちに学び直すことが可能になり、基礎学力の定着が促されます。また、学期ごとに受ける全国模試の結果を基に、各自の苦手分野を分析し、個人に最適な学習方法で指導していきます」と説明します。
生徒の自主的な学びを支援する取り組みとして、「メンター制」についても説明がありました。これは、クラス担任とは別の指導教員を生徒自身が選べるものです。メンターは一方的に「教える」のではなく、生徒の学習に伴走し、本人だけではなく保護者ともコミュニケーションをとりながら学習相談や悩みごとの相談に対応します。
主体的な学びの場として放課後に開放される「ラーニングセンター」には、教室長のほかに難関大学の大学生コーチが5名常駐していて、気軽に質問できる環境が整えられています。確認テストで合格ラインに達していない生徒に向けては、指名制の補習を行います。
国際理解教育にも力を注いでいます。学園に在籍する15名のネイティブの教員は、授業を担当するだけでなく、メンターとして生徒指導にも携わっています。夏期休暇中にはアメリカ・カリフォルニア州で2週間、カナダ・ブリティッシュコロンビア州で3週間のサマーキャンプが行われます。異文化交流と語学研修が目的で、生徒はホームステイをしながら語学学校での授業やさまざまなアクティビティを経験します。
2025年度入試は2月1日から5日にかけて全7回実施されます。「2科・4科選択型」「適性検査型」のほか、算数は必須で、プレゼンテーションと英語インタビューはいずれかを選択する「ラーナー型」、国・算・理・社・英のうち得意な2科目(国・算のいずれかを必ず含む)を選択できる「得意選択2科型」、算数と英語の「1科型」など、バラエティーに富んでいます。「特待生選考の対象となる回もあるので、より高い点数での合格をめざして、複数回の受験がお勧めです」とのことばで締めくくりました。
壁のないオープンスタイルの教室や多目的に使えるカフェテリアなど、学びの幅を広げる工夫が詰まった新中央校舎。最上階にある、眺めの良い図書室は書店風のディスプレイが「本を手に取りたくなる」と好評です
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