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学校説明会レポート
玉川学園中学部
2024年10月17日(木)
生徒一人ひとりが意欲的になれる環境の下、「本物に触れる」体験型の学びを実践
玉川学園は1929年、真実の人間性を伸ばす「全人教育」を提唱した教育学者・小原國芳によって創設されました。61万㎡もの敷地を有する緑豊かなキャンパスには、幼稚部から大学・大学院、研究施設までがそろい、創立者が重視した「本物に触れる教育」を実現すべく、知・徳・体のバランスの取れた人を育てるためのさまざまな施設やプログラムが整えられています。
この日の説明会の会場となったのは、理科教育専用施設「サイテックセンター」内にある最新鋭のデジタルプラネタリウム「スターレックドーム」です。最初に、中学部長の中西郭弘先生が「全人教育」「探究型学習」「国際教育」という三つのキーワードに沿って、同校の特色を紹介しました。
その根底となっているのは「全人教育」です。真・善・美・聖・健・富の六つの価値を調和的に創造することをめざして、同校では「個性尊重」「自学自律」をはじめとする12の教育信条を掲げています。中西先生は「生徒たちにもわかりやすいように、日常的には『深みと丸みのある大人になりなさい』と伝えています。そして、“玉川しぐさ(玉川っ子らしさ)”として『気が利いて、行動に移すことができる』『他者を思いやる』『社会全体について考える』といった“粋な立ち居振る舞い”を心掛けるよう指導しています」と説明します。
全教科において、学問の本質を体験しながら主体的に学ぶ「探究型学習」を導入しているのも特徴です。なかでも、毎週木曜日の午後に2時限続けて行われる「自由研究」は探究型学習に特化した授業で、一人ひとりが科学・芸術・スポーツ・語学など幅広い分野からテーマを一つ決め、1年間かけて研究に取り組みます。中1・2では、自分の興味・関心に沿って調べたことをまとめる「自由研究」を行い、中3では「学びの技」で、課題設定・情報収集・論文作成・プレゼンテーションなどのスキルを高めていきます。さらに高1~3では、より深い学びに基づいた課題研究に取り組み、その成果は玉川学園展ペガサス祭(文化祭)や外部コンテストなどで発表します。
文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定も受けている同校では、科学・技術・工学・芸術・数学などの教科・科目を横断的に学び、課題解決力を養うSTEAM教育にも力を注いでいます。玉川大学工学部との連携による「玉川ロボットチャレンジプロジェクト」、大学付属の脳科学研究所との連携による「SSHリサーチ脳科学」など課題研究に取り組む機会が多いだけでなく、レーザー加工機や3Dプリンターなどの最先端機器を駆使して、ものづくりの楽しさを体感できる「Art Lab(アートラボ)」、学園内の水槽・循環システムを使って取り組む「サンゴ研究」など、科学技術への関心を深めるためのプログラムもたくさんあります。
創立以来、国際教育にも力を注いでおり、50か国250校以上が加盟する「ラウンドスクエア」のメンバー校や、8か国17校の海外提携校との間で、留学生の派遣や受け入れを積極的に行っています。また、カナダのバンクーバー島ナナイモ市には森と草原と湖に囲まれた「玉川学園ナナイモ校地」があり、大自然の中で、カヌー、キャンプ、シーカヤック、ボルダリングなどを体験できます。
高2からは文系と理系に分かれ、大学進学準備へと入ります。卒業後は約30%が玉川大学に進学します。残りの約70%は他大学に進みますが、「他大学進学者のうち約70%が総合型選抜または学校推薦型選抜を突破し、年内に進路を決めている」そうです。海外大学の進学希望者も増加しており、今年は22名が合格を果たしました。
マルチメディアシアターやワークショップスペースを備えた「マルチメディアリソースセンター」、芸術校舎「アートセンター」、全面人工芝グラウンドなど、生徒の探究心を支える施設・設備が整えられています
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