受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

明治大学付属八王子中学校

2024年10月7日(月)

生徒・教職員・保護者、全員で支え合う「チーム明八」で人生の基盤を築く

 明治大学付属中野中学・高等学校の兄弟校として、明治大学付属中野八王子中学・高等学校が創立されたのは1984年のことです。開校当時は男女別学でしたが、1994年に明治大学の付属3校のなかで初の共学校となりました。今年度から、創立40周年記念事業の一環として「明治大学付属八王子中学校・高等学校」と名称を変更し、新たなスタートを切りました。

 この日、あいさつに立った校長の林健司先生は、同校の建学の精神「質実剛毅」「協同自治」を紹介しました。「質実剛毅」の説明ではその意味に加えて、「何が起こるかわからない世の中で、自分の生きる柱となるものを中高生活で一緒に育んでいこう」「本当に好きなものを探して、それに磨きをかけよう」などと、日ごろから生徒たちに伝えているそうです。二つ目の「協同自治」については、「一言で表すなら『絆』ですが、『チームメイト』という表現にしています」と前置きしたうえで、「これからの人生ではいろいろなことが起こり、悩んだり壁にぶつかったりするでしょう。そんなとき、在校生を中心に、教職員、保護者の方、社会で活躍している卒業生みんなで『チーム明八』が構成されていることを心に抱きながら、『自分は独りではないんだ』と常に思い続けてほしいと考えています」と話しました。

 続いて林先生は、同校の魅力として、「緑に囲まれた環境」「明治大学の付属校であること」の二つを挙げました。ここ数年は卒業生の約9割が推薦制度を利用して明治大学に進学しています。なお、国公立大学であれば、明治大学への被推薦権を保持したまま受験することもできるそうです。

 次に、入試広報主任の小川知美先生から、学校生活について説明がありました。英語では少人数制授業を取り入れ、生徒一人ひとりをていねいに指導しています。また、中3からはフィリピンの講師と1対1で学ぶオンライン英会話も実施しています。

 併設の高校に進学するには、「学習」「生活」「成績」の各評価基準を満たす必要があります。学習面での基準となるのは、定期テストの成績と英語検定3級合格ですが、英語検定に関しては中2終了の時点でほとんどの生徒が3級に合格しているそうです。

 語学研修としては、今年から中3の希望者対象の春休みオーストラリア海外研修と、高2の希望者対象のニュージーランドターム留学を新設したことが報告されました。

 なお、通学では、ほとんどの生徒が、学校と八王子(JR「八王子」駅、京王線「京王八王子」駅)、学校と拝島(JR・西武線の「拝島」駅)とをそれぞれ結ぶ、二つのルートのスクールバスを利用しているとのことです。スクールバスの最終便は午後6時10分学校発ですが、クラブ活動や放課後の講習などはすべてこの最終便に間に合うように行われているため、乗り遅れる心配はありません。

 最後に、入試広報副主任の濱田教正先生が2025年度入試について説明しました。2月1日午前と3日午前のA方式、5日午後のB方式ともに変更はありません。「A方式では各教科とも7割以上の得点をめざしてください。算数は1問の配点が高いため、基本的な問題を解けるかどうかが合否に大きく影響します。B方式では、私立型の総合問題によって、総合的な基礎力を持った受験生を選抜します」とのことです。総合的な基礎力とは、4教科の知識を基礎に、グラフ・表の読み取りを含めた読解力・思考力・表現力・記述力を兼ね備えた力だといいます。

 なお、2026年度入試からB方式において、時間帯と出題形式が変更になることも併せて発表されました。

イメージ写真 中庭で飼育されているヤギは、生徒はもちろん保護者からも大人気。昨年まで2匹でしたが、子ヤギが生まれ、小屋もにぎやかになりました

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