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学校説明会レポート
目黒日本大学中学校
2024年10月30日(水)
多様な進路を実現させる探究型の学習プログラムを展開
目黒日本大学中学校・高等学校は、「質実剛健・優美高雅」を建学の精神として、しなやかな強さを持った自立できる人材の育成をめざしています。その前身は1903年に創設された裁縫塾です。日出高等女学校、日出女子学園中学校・高等学校、共学の日出中学校・高等学校を経て、2017年に日本大学と準付属校契約を締結したことに基づき、2019年に現在の校名に改称しました。国公立大学・難関私立大学への進学も可能になるように教育改革を進めてきましたが、2024年春には全生徒が現校名になってからの入学者となり、一つの節目を迎えています。
この日の説明会の冒頭、校長の小野力先生は、教育理念の「しなやかな強さを持った自立できる人間を育てる」について「強風にも耐える竹のように、予期せぬことが起こっても、他者と協働し、自分の力で対応できる柔軟性を身につけてもらいたいと考えています」と述べました。その実現に向けて、同校では「学校生活で身につけてほしい力」「社会人として活躍するために必要な価値観やスキル」などを指標化した「学校ルーブリック」を導入しています。小野先生は「目標と成果を明確にすることで向学心が引き出せます」と語りました。加えて、探究学習・フィールドワーク・海外研修など、体験を通じて視野を広げるさまざまなプログラムを実施しているのも特徴です。
教育内容については、中学校教頭の本間裕之先生が説明しました。中学では45分授業を平日に7コマ、土曜日に4コマ設定して時間を十分に確保したうえで、国語・数学・英語の3教科については中3から高1の内容を先取りで学習して、国公立大学の入試にも対応できる学力を養成しています。最終下校時刻は午後6時ですが、放課後の自学自習スペース「学習支援センター」は7時まで利用できます。授業の進度に合わせた学習計画の作成や課題の設定について個別にサポートが受けられ、チューターが質問にも対応してくれます。ほかにも、習熟度の高い生徒を対象とした選抜制の特別課外授業や、授業内容の復習を中心とした希望制の放課後学習会も開講しています。教育内容の構成も従来の2学年×3タームから、中1~高1の4年間と、高2・3の2年間の2タームに今年度から変えました。中1~高1の4年間で、社会活動にも学習にも主体的に取り組める力を育て、文系・理系の志望別にクラスが分かれる高2以降では、進路実現にまい進できる指導体制を整えています」とのことです。
英語教育にも力を入れています。週1回のオンライン英会話、ネイティブ教員によるホームルームやチームティーチングの授業、スピーチコンテストなどを通じて4技能をバランス良く伸ばしていきます。その集大成として中3の3学期には全員が約1か月間のオーストラリア短期留学に参加します。ホームステイをしながら現地校での授業を受け、生きた英語を学びます。高校では、希望者を対象に中長期留学プログラムも実施しています。2025年度からは、渡航先の選択肢が従来のニュージーランドに加え、イギリス、アメリカ、カナダ、マレーシア、オーストラリアに拡大される予定です。日本大学の付属校から選抜された生徒を対象にしたケンブリッジ大学語学研修にも参加できます。
生徒の学習意欲を刺激し、主体性を伸ばすことを目的とした「探究学習」も充実しています。学年ごとに「日本の伝統文化」「日本の環境」「SDGs」のようなテーマを掲げ、知識をどう使うかに重点を置きながら、意見や発想を仲間と共有しつつ学んでいきます。「ほぼ毎月のように何かをやっています」と述べた本間先生は、3学年が縦割りの班で行動する上野博物館フィールドワークをはじめ、浅草フィールドワーク、京都・奈良フィールドワーク、東北・函館フィールドワーク、日本科学未来館でのフィールドワーク、日本大学のキャンパス見学などの様子を紹介しました。
JR山手線ほか4路線を利用できる「目黒」駅から徒歩約5分のキャンパスは、ダンスホール、屋上運動場、室内温水プール、武道場などの運動施設も充実しています
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