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学校説明会レポート
郁文館中学校
2024年10月9日(水)
「学び、考え、体験し、挑戦する」学習環境を提供し、世界人材を育成
郁文館中学校・高等学校は、東京大学の本郷キャンパスに程近い、閑静な住宅街に立地しています。旧制私立郁文館学校として1889年に開校して以来、男子校として長い歴史を歩んできましたが、2010年に男女共学校となりました。「子どもたちに夢を持たせ 夢を追わせ 夢を叶えさせる」という教育目的を実現するため、同校では「夢教育」を実践しています。中学には「iP class」「グローバルリーダー特進クラス」「特進クラス」「進学クラス」の4種類のクラスが設置されています。
この日のオンライン説明会は、2021年に誕生したiP classの四つの特徴を解説する形で進められました。募集広報室入試広報本部長の津々見雄一先生によると、名称の「iP」には「校長(渡邉美樹先生)みずからが担任を務めるクラスであること」を意味する「Ikubunkan Principal」と、教育の二本柱である「Innovation(新創造)×Pioneer(開拓者)」の意味が含まれているそうです。その特徴の一つ目は、東大をはじめとする最難関大学合格のために圧倒的な学習量と学習環境を整えていることです。主要教科の授業数を多めに設定し、中2修了時には中学の学習内容を、高1修了時には高校の学習内容を終え、高2から実戦的な演習に入るカリキュラムを組んでいます。また、中学3年間を通じて、中間・期末考査後に1~2週間の特別授業期間を設け、長期休暇中にも補習・講習を実施します。中2の夏には、高校生と一緒に、10泊11日の勉強合宿にも参加し、150時間以上の集中学習に取り組みます。津々見先生は「2029年度に東大合格者30名を輩出するという目標を掲げ、2023年度から学力に重点を置いたプログラム『学力プレミア』を始動しました。個別最適化学習を確立させるとともに、最高品質の授業・指導法の実践をめざしています」と述べました。
二つ目は、「論語」「日本経済新聞(政治・経済・国際面)」を教材として、渡邉先生が生徒に直接講義を行う「校長HR」を実施していることです。世界で活躍するために必要な人格や普遍的な価値観を養うと同時に、外食チェーン・ワタミの創業者(現・代表取締役会長)で、参議院議員でもあった渡邉先生による指導で、政治・経済を読み解く力を培います。津々見先生は「子どもたちは『自分だったら何ができるのか』というところまで考え、行動を起こし、解決していきます」と話しました。
三つ目は、渡邉先生のリソースを使って、発展途上国支援や第1次~第3次産業体験、SDGs達成のための取り組みなど、豊富な実体験ができることです。例えば、中1は、渡邉先生がかつて参与を務めていた岩手県陸前高田市に研修旅行に出掛け、東日本大震災からの復興の手掛かりになることを自分たちで企画し、提案し、実行していきます。このように中学生の段階から社会問題にアンテナを張るよう促しているのです。高校在学中の起業を後押しする起業塾も開催されています。
そして、四つ目は、郁文館特別基金を活用し、全員が6年間、特待生として受け入れられることです。津々見先生は「高校に進学するタイミングでもう一度、審査が入りますが、今年高1になった第1期生は、ほぼ全員が高校でも特待生として、トップの学力を維持しています」とその成果を強調しました。
同校が実践する「夢教育」についても、津々見先生は「25歳という年齢は、『こんな職業に就きたい』という夢を持って社会に出てから3年が過ぎ、仕事もある程度任されるようになるころです。その25歳のときに、自分の考えや行動が周囲に影響力を与えていくことにわくわくするような、輝かしい人生を歩んでいてほしいというのが夢教育の原点です。本校は、日本でいちばん『学び、考え、体験し、挑戦する』学習環境を提供する学校です」と力説しました。
2025年度入試におけるiP classの募集人数は20名で、教科選択型・適性検査型の入試によって選抜されます。詳細はホームページの募集要項をご覧ください。
2023年度からクラブ活動の一つとして「東大クラブ」を設立。進路指導部長による学習カウンセリング診断、特別講習などで実力を磨きます
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