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学校説明会レポート
灘中学校
2024年9月5日(木)
担任団が持ち上がりで
一つの学年を6年間育てていく
1927年に創立された灘中学校・高等学校。関西最難関の男子進学校として知られ、歴史と伝統を積み重ねています。教育理念(校是)は「精力善用」(自己の持てる力を最大限に発揮する)と「自他共栄」(自他が共に栄えるという理想を追求する)。「生徒も教員もこの理念に基づいて行動しています。“こうしなさい”という校則はない自由な校風が特徴で、灘校生らしさを損なわない自覚を持って行動すれば、基本的には自由です」と教頭の橘直弥先生は話します。
続いて、同校の特徴である「担任持ち上がり制」についての説明がありました。中学入学時に8人の教員が担任団となり、原則としてこの8人が学年を6年間受け持ちます。「担任団は職員室で席が同じ島に固まっているので、常に顔を合わせ、情報も速やかに共有されます。生徒は8人のなかから相談しやすい教員を選ぶことができ、教員たちもその内容を共有しています」と橘先生。学習面においては、担任団に必ず主要科目の英・数・国の教員を含みます。英・数・国は授業数が多く、進度は速いですが、6年間同じ教員による一貫した指導、計画的な進め方ができます。
豊かな学校生活での経験を生かし
納得のいく進路を実現する
各教室にはモニター、プロジェクター、Wi-Fiを完備し、生徒は1人1台のパソコンを所持して探究的な学びに役立てています。英語はネイティブ教員の授業も充実。特に中学ではクラスを半分に分けて一人ひとりの会話の機会を増やしています。
文化祭、体育祭、修学旅行といった学校行事は生徒主体で企画運営されます。「今年の野外活動(中3修学旅行)では、大雨の影響で宿泊先が急きょ変更となるハプニングもありましたが、このときも生徒が迅速に判断・行動し、想定外の事態を乗り越えたことで、一体感が強まりました」と橘先生は話します。
クラブ活動も盛んで、文化部・運動部合わせて40以上の部があり、9割以上の生徒が何らかの部に所属。文化部と運動部を兼部している生徒が多いとのことです。
生徒に行ったアンケートでは、「勉強で困ったらどうするか」という問いに、「友だちに聞く」という回答が多く、この「友だち」は「クラブの友だち」が多いそうです。また、「成績が下がったときにどうするか」という問いには「やり方を変える」という生徒が多いとのこと。橘先生は、「クラブの仲間や先輩に勉強の相談をして、それぞれの『やり方』を知ることで、『これなら自分にもできる』と気づき、自分流の取り組み方を見つけていくことが大切です」と話します。
進路について、「『君はこの成績だからこの大学へ』という指導はしていません」と強調します。「やりたいことを見つけ、それぞれが主体的に進路選択、目標設定をしてほしいと思います。学校行事、クラブ活動、生徒会活動などの豊かな学校生活での経験を生かした、納得のいく進路の実現が大切です。本校は進学実績で評価をいただくこともありますが、その結果を支えているのは彼らの豊かな経験なのです」と結びました。
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