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学校説明会レポート
開明中学校
2024年9月4日(水)
共通の目標は「国公立大学をめざす」
京大の特色入試の合格者は全国最多
開明中学校・高等学校は、1914年に創立した共学の進学校です。創立100周年を迎えた際は、免震構造を施した校舎に建て替え、学びの環境がさらに充実しました。
最初に、入試広報部長の古庄誠先生から、入試の結果により「スーパー理数コース」「理数コース」という二つのコースに分かれる教育システムについての説明がありました。「文系・理系を問わず、理数の素養を身につけてほしいという学校創立時からの考え方から、こうした名称となっていますが、全員が理系に進むのではなく、文系志望の生徒もいます」と古庄先生。コースは習熟度別で分かれているだけで、学習内容自体は同じです。難しい演習の量と、授業の進度に若干の違いはありますが、「国公立大学をめざす」という目標は共通です。特に中1の間は定期試験の内容もまったく同じで、学校行事も基本的にコースを超えて一緒に行います。また、放課後には、クラブ活動のない生徒は参加必須の「放課後学習会」を実施し、学習習慣を定着させていきます。
2024年度は、卒業生239名のうち162名(既卒生を含む)が国公立大学に合格しました。「スーパー理数コースからだけでなく、両コースから合格しています」と古庄先生は強調します。東大に1名、京大には18名が合格。京大の特色入試(総合型・学校推薦型)では8名が合格し、3年連続で全国最多となっています。
「しまなみ海道夜間歩行」など
多彩な行事を体験して成長していく
同校の多彩な学校行事の様子は、動画を交えて紹介されました。宿泊行事は各学年で実施されます。中1では入学式直後にオリエンテーション合宿が行われ、中2の「理科実習」は、同校の学びの柱である探究教育の一つです。全員で和歌山県の加太湾を訪れ、みずから設定したテーマをもとに生物を観察し、実験・発表を行います。
恒例の目玉行事といえるのが、中3の卒業記念行事として行われる「しまなみ海道夜間歩行」です。これは、広島県生口島の海洋センターから、愛媛県今治市の糸山公園まで、約43㎞のしまなみ海道を14時間かけて歩くというもの。古庄先生は、「夜通し歩くので苦しいポイントもありますが、日が昇るころにゴールしたとき、生徒の胸には感動がこみ上げるようです」と話します。保護者も協力し、生徒と教員のために豚汁やおにぎりを用意してくれます。「反抗期で、家ではなかなか見られない姿を見て、子どもの成長を実感できた」と話す保護者もいるとのことです。このように同校では、全員参加の行事を大切にし、生徒と教員の信頼関係も深めています。
修学旅行は中3が沖縄、高2が北海道に行きます。体育祭は京セラドームで開催。オーストラリアの生徒が来日して行われる国際交流もあります。
夏期・冬期の休暇中は、高3対象の講座を開講。大みそかには年越しそばがふるまわれ、元日は近くの神社に初詣に行きます。
古庄先生は、「学校としていちばん大切にしているのは、『学ぶことは楽しい』と思ってもらうことです。学習だけではなくたくさんの体験をして、中高6年間を楽しんでほしいと思います」と締めくくりました。
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