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学校説明会レポート
日本大学第二中学校
2024年10月8日(火)
確かな学力と社会人としての基礎力を培い
自己肯定力の高い人材を育成
日本大学の2番目の付属中学校として旧制日本大学第二中学校が開校したのは1927年のことです。戦後、新制中学校・新制高等学校となりました。1949年に女子部を併設しましたが、半世紀近く男女別学で、共学化されたのは1996年です。校訓に「信頼敬愛・自主協同・熱誠努力」を掲げ、多様な価値観のなかで活躍できる人材の育成をめざしています。
この日の説明会で、高等学校校長の中島正生先生は、同校の教育方針について「予測不能な時代を迎えた今、日本はさまざまな局面で岐路に立たされています。本校では生徒が前向きに生き、将来の進路をみずから切り開いていけるように『自己肯定力』『確かな学力』『社会人としての基礎力』の育成に努めています」と語りました。
中学ではあえて先取り学習は行わず、振り返り学習に重点を置いて、急がずに基礎・基本を徹底的に強化しています。たとえば、英語・数学では分割授業を行うほか、補習・補講体制も充実させて学力の底上げを図ります。また、朝読書や新聞コラムの書き写しなどにより、「読む力」「書く力」も磨いています。中2では3泊4日の勉強合宿で学びに向かう姿勢を養います。さらに、国際化する時代を見据えてオンライン個別英会話を導入し、中1から高2までは英語検定を、中3から高3まではGTEC®を全員が受検します。中学生でも希望者は、高校生向けに開講されている英語4技能対策講座や英語検定対策講座などを受講できるので、約7割の生徒が高校卒業時までに準2級以上を取得しています。
高2から三つのコースに分かれ
実戦力を高めて希望進路を実現
日本大学の付属校は全国に26校あり、それぞれ特色が異なります。同校は、中高一貫コースや特進・スポーツコースといったコース分けをせず、高1から、中高一貫生と高校からの入学生との混合クラスを編成しています。中島先生は「生徒にはさまざまな経験を積んでほしいと考えているため、中1から高1までは文理のどちらかに偏らずに学ぶカリキュラムを組み、幅広く教養を身につけてもらいます。また、現代社会では多様な価値観を持つ人々と協働していくことが必要です。混合クラスの良さは、さまざまな個性や考え方の人と一緒に過ごすなかで、自然と人間関係力が養われることです」と話します。一方、高2からは「人文社会」「理工」「医療」の三つのコースに分かれ、各自が大学進学を見据えて必要な科目を選択し、カリキュラムを組みます。こうして実戦力を高めて、それぞれが希望する進路をめざします。
卒業生の進路は多彩で、約3割が日本大学に、約6割が国公立大学や他の私立大学に進学します。ほかの日大付属校に比べて、理工コースや医療コースを選ぶ理系希望者がやや多いとのことです。「本校は日本大学への内部推薦や、他大学の指定校推薦、公募制推薦などを利用して進路を決める生徒が6割を超えていますが、一般受験で難関大学に挑戦する生徒も約3割います。そうした多様な価値観を持つ生徒集団のなかで、勉学でも部活動でもお互いを認め合い、競い合って励む、伸び伸びとした学生生活を過ごせるのが本校の魅力です」とアピールしました。
※「GTEC」は、株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。
理科校舎・芸術校舎・教科教室棟などが完備しているほか、人工芝グラウンド、プール、トレーニングルームなどのスポーツ施設も充実しています
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