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学校説明会レポート
国府台女子学院中学部
2024年9月25日(水)
卒業生の91.3%が現役で四年制大学へ
理系学部の志望者が増加
千葉県市川市の文教地区にある国府台女子学院は、2026年に創立100周年を迎える県内有数の女子進学校です。仏教精神を礎とする「敬虔・勤労・高雅」を三大目標に掲げ、教養としての「知識」や「道徳」を超えた「智慧」と「慈悲」の体得をめざしています。
この日の説明会では、最初に、学院長の平田史郎先生が同校の教育について説明しました。
まずは進学実績です。2024年3月卒業者の四年制大学への現役進学率は91.3%でした。以前は文系学部への進学者が多数を占めていましたが、近年は理系学部の志望者が増えているとのことです。その理由について平田先生は、「多くの生徒たちは、結婚・出産で一時的に仕事を離れても、子育てが一段落したら社会復帰したいが、そういう場合に有利な資格は何かと考えているようです。それを模索するなかで、医歯薬・看護・医療系の資格・免許に注目し、それを取得できる学部・学科を希望する生徒が増えています」と話します。2024年春も283人の大学進学者のうち34人が医歯薬・看護・医療系の学部・学科です。
こうした実績を支えているのが、学校の中心的施設でもある図書館です。「中学生の段階では、基礎学力、特にことばの力を高めることが重要だと考えています。他者と協調・協働して学ぶには、互いの意見を交換しますが、そのためにもことばの力が必要なのです」と平田先生は強調しました。
仏教を基盤とした情操教育も重視
多様な価値観に触れ、世界を広げる
同校では、一般に女子が苦手とするといわれる数学や理科についても、女子が力を高められるような授業を展開しています。平田先生は「このことも、医歯薬看護系や理系学部への進学者が増えている理由の一つかもしれません」と強調しました。
また、浄土真宗本願寺派の宗門校である同校では、情操教育の一環として、全学年で週1コマの「仏教」の時間を設けています。そこでは仏教の教義を知るだけにとどまらず、世界の宗教・神話・倫理・道徳なども学びます。平田先生は「宗教を通じて多様な価値観に触れるという体験は、子どもたちの世界を広げると確信しています」と結びました。
続いて、中学部副学院長の井上卓也先生が学校生活と入試について説明しました。中学では、入学時に購入するタブレットを授業や宿題の配信などに活用しています。朝礼時には、漢字・計算・英単語の小テストを週1回ずつ実施し、学習習慣の確立と基礎学力の定着を図っています。
中3では、5クラスのうち1クラスが選抜クラスとなります。このクラスには、中2での定期試験と模擬試験の成績上位者が入り、より深い授業を展開します。高1でのクラス・コースは、中3最後の進学確認テストの成績により決定されます。「普通クラス」「選抜クラス」のほか、1クラス15名程度の「美術・デザインコース」も設置されます。そして、高2からは「美術・デザインコース」以外の生徒は文系・理系の希望進路別コースとなります。「理系私立大学対応」「文系私立大学対応」「理系国公立・難関私立大学対応」「文系国公立・難関私立大学対応」に分かれて、実力を高めていきます。
最後に、2025年度の入学者募集について説明がありました。12月1日午前の推薦入試は、出願後に小学校の推薦書の提出が必要です。仮に、そこで不合格となった場合でも、1月21日午前に行われる一般入試の第1回が手続きなしで受験できます。詳細は学校ホームページをご覧ください。
2026年に創立100周年を迎えるに当たり、記念事業として、教室棟「創立百周年記念館」の建設も計画されています
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