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学校説明会レポート
東京女学館中学校
2024年9月18日(水)
インクルーシブリーダーシップ教育で
個性を発揮し、課題を解決する人に
東京女学館は、「諸外国の人々と対等に交際できる、国際性を備えた、知性豊かな気品ある女性の育成」を目的に、伊藤博文、渋沢栄一、岩崎弥之助といった各界の要人たちの提言によって1888年に設立されました。建学の精神を今に受け継ぎ、「高い品性を備え、人と社会に貢献する女性の育成」をめざしています。
同校では、国際社会で重要となる周囲と協働する力「インクルーシブリーダーシップ」を、学校生活を通して培われるべき重要な資質として位置づけています。説明会で、校長の渡部さなえ先生は、最初に「本校が考えるインクルーシブリーダーシップとは、1人のリーダーが牽引するのではなく、おのおのが個性を発揮しながら、協働して課題を解決する力であり、これが学校のアイデンティティーになっています」と述べました。
また、人としての「核となるもの」を形成するために、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、芸術・リベラルアーツ(Arts)、数学(Mathematics)の五つの領域を対象としたSTEAM教育にも力を入れています。同校では、こうした「知る(探究)」と「つくる(創造)」のサイクルを生み出す、分野横断的な学びにより、人前で臆せず意見を発表できる姿勢を育んでいるそうです。
渡部先生は「本校が育てようとしているのは、誠実であり、何事も粘り強く最後までやりきることができ、柔軟で折れない心を持った『グロースマインドセット』がある生徒です。皆さんが未来において夢を実現させ、心豊かで幸せな人生を送れるよう応援しています」と結びました。
自分のことばで思いを伝える力を養う
国際学級は2026年度から2クラス募集に
進路・学習指導については、生徒の発達段階に合わせてきめ細かく行っています。まず、中1から生活習慣と学習習慣を確立するために、「フォーサイト手帳」を活用して、自発的に、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)のPDCAサイクルを身につけていきます。チューター制度も導入しており、週6日、放課後に卒業生が学習面や生活面についてアドバイスしています。中2では「自分史作り」で自己理解を図ります。高1の箱根研修旅行では自分の生き方を考え、「3分間スピーチ」で発表します。こうした取り組みにより、東京大学など最難関の大学や医学部への現役合格者も増加しています。
今年で開設20周年を迎える国際学級では、自分のことばで思いを伝える「ランゲージ・アーツ」の授業を展開しています。英語力を問わない試験で入学した一般生と、英語が堪能な帰国生、そして英語を母語としない帰国生が一緒に学ぶ多様性のある環境のなかで、自分とは異なる価値観を持つ相手に、自分のことばで気持ちを伝える力を養っていきます。高1では全員でボストンリーダーシップ研修に参加し、現地の大学生とのディスカッションやニューヨークの国連本部の見学などを通して、インクルーシブリーダーシップをさらに高めていきます。
最後に、再来年の2026年度入試では、国際学級の募集が1クラス増え、2クラスとなることが発表されました。
渋谷区広尾にあるキャンパス周辺には、美術館や大使館などが並び、都心にありながらも閑静な環境です。
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