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学校説明会レポート
実践学園中学校
2024年10月15日(火)
多彩な学力養成プログラムと丁寧な指導で、多角的な視野で課題解決できる人材を育成
東京都中野区にある実践学園中学・高等学校は、1927年に設立された東京堂教習所を起源とする男女共学の併設型中高一貫校です。「学問の修得をとおして、自己実現をめざし、人類・社会に役立つ人材づくりをする」という建学の精神の下、多角的な視野で課題解決できる、未来を担うリーダー育成教育をめざしています。
オンラインで開催された説明会で校長の大木広行先生は、教育理念である「豊かな人間味のある、真のグローバル人材の育成」に触れ、「多様性を認め合う教育、グローバル社会で自分らしく輝く教育を実践した結果、多くの生徒が学校のさまざまなプログラムに参加してくれています。卒業生たちは卒業後も自身のさまざまな強みを生かし、グローバルに活躍して社会に貢献していることが本校の誇りです。生徒の皆さんが『なりたい自分』になれるよう、学習環境を最大限に充実させることを約束します」と語りました。
次に、教頭の野﨑啓太先生から教育内容の説明がありました。同校の中高一貫コースには「本科クラス」と「リベラルアーツ&サイエンス(LA&S)クラス」とがあります。「本科クラス」では高1まで、「LA&Sクラス」では卒業までの6年間、高校からの入学生とは別クラスで学びます。高2・3では文系・理系のいずれかを選択したうえで、東大国公立進学クラス、難関私大・GMARCH進学クラス、私大・メディカル(医療系)進学クラスに分かれます。
同校では、変化の激しいグローバル社会やデジタル社会で主体的に生き抜く力を「実践力」と定義し、その力を伸ばすために、中高6年間を「ベーシック期(中1・2)」「アドバンス期(中3・高1)」「マスター期(高2・3)」の三つに分け、ステージごとに四つの柱からなる教育・支援プログラムを展開しています。
まず、「学力養成プログラム」については、ベーシック期のうちに、自宅学習の内容を記入して提出する「自主学習ノート」を活用して家庭学習を習慣化します。また、週2~3日の「朝テスト」や放課後の「補充学習」などで基礎学力の定着を図り、達成感を味わう機会を多く設けています。
二つ目の「倫理・道徳、LA&Sプログラム」では、ワークショップやプレゼンテーションを取り入れた「コミュニケーションデザイン教育」というオリジナルの授業を行っているのが特徴です。高1では、全国各地の人々にオンラインでインタビューを行い、その内容を文字や図で表現し、グラフィックレコーディングを作る「イノベーション教育」があります。地域の課題を発見し、その解決策をグループで考え、発表する過程で生徒たちは能動的に学び、「自ら働きかける力」「共感する力」「場をつくる力」を身につけます。
三つ目の「グローバル教育」について、浅草校外授業(中1)や鎌倉校外授業(中2)などの国内研修で日本の伝統文化への理解を深めているのもその一環です。そのうえで、中3でブリティッシュヒルズ宿泊研修(福島県・羽鳥湖高原)やニュージーランド語学研修に参加し、広い視野を培います。留学プログラムも多彩で、英語力を高めると同時に、日本人としてのアイデンティティーを大切にできる国際人を育成する狙いがあります。
四つ目の「進学指導プログラム」については、生徒一人ひとりの進学目標の達成に向け、全教職員が連携してその学習をサポートするという方針です。放課後と長期休暇中に開講される高校生対象の進学講習「J・スクール」講座では、豊富な経験を持つ予備校講師と同校の教員が、通常の授業と連動した指導を行っています。
最後に、2022年度から中学に新設された「LA&Sクラス」の取り組みについて、アドミッション・総務部長の倉田誠治先生から説明がありました。「LA&Sクラス」は英語・数学・理科・社会の授業を英語で行う少人数クラスで、日本人教員とネイティブ教員の2人が担任を務めます。従来の枠組みにとらわれない自由な発想で学び、幅広い教養、ネイティブ教員による豊かな国際感覚、高い語学力、コミュニケーション能力など、世界で活躍するグローバルリーダーには欠かせない資質を身につけるのが目標です。
「実践の森・農園」は、自然環境と人とのかかわりを体験的に学ぶ場です。森では自然観察、農園では田植えや果物・野菜の栽培を行い、本物に触れながら体験を通して学びます
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