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学校説明会レポート
東京家政大学附属女子中学校
2024年9月14日(土)
新コースを導入。他大学進学のためのサポートも充実した「ハイブリッド型」の大学附属校
東京家政大学附属女子中学校・高等学校は1881年創立の和洋裁縫伝習所から発展した伝統校です。東京裁縫女学校、渡辺女学校などを経て、1949年に現校名に改称しました。建学の精神に「自主自律」を、生活信条に「愛情・勤勉・聡明」の三つを掲げており、旬を取り入れた安全な食材で「食育」を学ぶスクールランチも好評です。来年度より高校に新しいコース制を導入し、国公立大学進学に対応できる学習サポート体制が本格的に始動します。また、高校が80期生を迎えるに当たり、生徒たちもデザインに参加している制服のリニューアルも進行中です。
この日のオンライン説明会であいさつに立った入試広報副部長の笹原隆先生は、「約9万㎡のキャンパスに幼稚園から大学までがそろった充実した教育環境できめ細かい学習サポートを行います。6年間を三つのステージに分けて、生徒が主体的に取り組む探究学習、ICT機器を活用したオンライン学習、充実した英語教育を特に重視しています」と述べました。
中高とも同校独自のキャリア教育プログラム「ヴァンサンカン・プラン」を導入しています。「ヴァンサンカン」とはフランス語で「25歳」という意味で、その年齢でどんな自分になりたいのかを考えます。大学での学びを経験できる「家政大学体験月間」には中3から参加可能で、生徒が将来の進路について考える機会となっています。
英語教育に力を注ぐ同校では、5名のネイティブ教員が英語4技能の育成や検定試験の受検対策を担当しています。オンライン英会話、2泊3日のEnglish Camp(中2)といった英語漬けのプログラムも充実しており、高校では、ニュージーランド夏期語学研修(高1・2)、オーストラリア・ニュージーランドターム留学(高1・2)、カナダ長期留学プログラム(高2)なども実施しています。
高校卒業後は、全体の35~40%が家政学部・児童学部・人文学部など6学部・13学科を持つ併設の東京家政大学に、60%が他大学に進んでいます。笹原先生によると、2025年度(現高3生)から東京家政大学への内部進学枠を従来の127枠から211枠に拡大するとのことです。特進(E)クラス在籍者を除いた生徒数に対し、108%の推薦枠となります。東京家政大学は栄養系・児童系の国家試験への現役合格率が高く、管理栄養士が92.6%、看護師が96.9%です。社会福祉士・精神保健福祉士・保健師・助産師については100%に達します。
続いて、中学教頭の荒籾和成先生が2025年度から設けられる新コースについて説明しました。大学受験に際して、学校推薦型選抜や総合型選抜などさまざまな選抜方法に対応できるよう、来年度から中学と高校の指導体制を刷新します。高校は「Super Advancedコース」と「Creative Learningコース」の2コース制となります。Super Advancedコースでは、国公立大学受験に対応するカリキュラムの下、ハイレベルな授業が行われ、充実したサポート体制により難関大学合格をめざします。東京家政大学への推薦資格を保持したまま他大学を受験できる併願推薦制度の利用も可能です。一方、Creative Learningコースには、難関大学への現役合格をめざす「CA(特別進学)クラス」と、東京家政大学への進学を視野に入れながら他の私立大学進学をめざす「TKU(内部進学)クラス」とを設置するそうです。高校に新コースが導入されるのに伴い、中学の「特進(E)クラス」は「Advancedクラス」に、「進学(i)クラス」は「Standardクラス」になります。
同校のビオトープの横には、My Study Room(自学教室・NGUルーム)があり、朝と放課後に開放されています。中学生は午後5時30分まで、高校生は午後8時まで利用できます。荒籾先生は「本校は附属校ですが、多様な進路選択を後押しする『ハイブリッド型』で生徒一人ひとりの可能性を最大限に引き出す方針です」と結びました。
幼稚園・中学校・高等学校・大学・大学院がワンキャンパスに集結した設備に恵まれた環境のなかで、スケールメリットを生かした中高大の連携教育を実践しています
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