受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

日本大学藤沢中学校

2024年10月2日(水)

豊かな自然と日本大学との連携教育で、一人ひとりの輝く未来を応援する

 日本大学藤沢中学校は、日本大学藤沢高等学校の併設中学校として2009年に設立されました。小・中・高、そして大学(生物資源科学部)の校舎・施設を有する広大なキャンパスには、日本大学の「自主創造」の教育理念を実践するための、最新の設備を備えています。

 説明会であいさつに立ったのは、同校で教員として約40年間勤務し、今年4月に校長に就任した渡辺博先生です。「本校は基礎学力の確立と、部活動や生徒会活動などの課外活動を重視しています。生徒一人ひとりが輝けるよう、全力でサポートしていきます」と述べました。

 続いて中学教頭の沼尻和明先生が教育内容や学校生活について話しました。同校の校訓である「健康・有為・品格」は、「心身共に健全で、世の中の為になる、豊かで品のある人」を表しています。沼尻先生は「この三つをバランス良く育てるために、生徒がさまざまなことに挑戦できる環境づくりに努めています」と話します。

 中学は1学年約120名で、各学年とも3クラスで編成されています。習熟度別授業・先取り授業を採用し、国公立大学や難関私立大学、日本大学の難関学部・学科への進学をめざす高校の特別進学クラスに進学できる学力を養います。

 同校の大きな特色に、日本大学との連携教育があります。隣接する日本大学生物資源科学部の設備を活用したフィールドワークは、知的好奇心と探究心を育てる体験型のプログラムです。中1では週に1回、1年間継続して、農場実習を行います。敷地内にある大学の畑を使い、まずは整地から始め、野菜の種をまき、収穫するまでの一連の農作業を体験します。こうして「食」に対する意識を高めていきます。また、中2では大学の食品加工実習センターで食品加工実習を行います。羊の腸を使ってソーセージを作り、パッケージまでを行うことで、食品作りの安全性やシステムについて学ぶことができます。高1では日本大学の8学部を訪問し、模擬講義を受けるとともにキャンパスツアーに参加する「高大連携教育」を実施しています。さらに高3では、大学の授業を聴講して単位を取得すると、それが日本大学進学後に卒業に必要な単位の一部として認められる科目履修の制度も導入されています。現在は生物資源科学部と商学部(東京都世田谷区)のみで実施していますが、今後は他学部へも広げていくということです。

 グローバル教育においても、多彩なプログラムがあります。授業内での「オンライン英会話」(中1~3)のほか、ネイティブ教員に出身国の文化を学ぶ「国際理解教育」(中1)、英語で職業体験ができる「TOKYO GLOBAL GATEWAY研修」(中2)などを通して、楽しみながら英語を学ぶ意欲を高めていきます。希望者向けの語学研修としては、「国内語学研修」、「オーストラリア語学研修」や、日本大学の付属高校から各校2~3名が参加し、イギリスのケンブリッジ大学の学生寮に滞在して行う「イースタープログラム/サマープログラム」などがあります。高2の修学旅行ではカナダを訪れ、現地の学校との交流プログラムを通して異文化に触れます。

 このほかに、今年度からテーマパークのスタッフによる「ホスピタリティ教育」(中2)もスタートしました。入園者とは異なる目線で「おもてなしの心」を学ぶ機会となっています。

 中学からの入学者は、約半数が日本大学に進学しています。他大学を志望する生徒に対しても、朝の小テスト、放課後・長期休暇中の対策講座、面接や小論文の指導などにより、希望する進路を実現できるようバックアップしています。

 なお、2025年度は2月2日午前の第2回入試で募集人員が拡大されます。「若干名」から「男子10名・女子10名(計20名)」に変更されるため、より積極的にチャレンジできるようになります。

イメージ写真 小田急江ノ島線「六会日大前」駅から、徒歩約8分。中学には大学のキャンパスを通って通学します。大学の図書館や食堂、コンビニエンスストアなども利用できます

www.fujisawa.hs.nihon-u.ac.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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