- Top
- 学校行事/学校説明会
- 駒込中学校:学校説明会レポート
学校説明会レポート
駒込中学校
2024年10月2日(水)
仏教主義に基づく人間教育の伝統を継承し、自己肯定感を高める
1682年に上野・不忍池のほとりで了翁(りょうおう)禅師が開設した「勧学講院」を起源とするのが駒込中学校です。天台宗の開祖・最澄の「一隅を照らす」という教えを建学の精神に掲げ、「智・徳・体」をバランス良く育む教育を実践するとともに、グローバル社会やAI時代に向けた「駒込ミレニアム改革」に取り組んでいます。
この日の説明会であいさつに立った校長の河合孝允先生は、時代の変化を見逃さない同校の教育について説明しました。10年ほど前からSTEAM教育やICT教育を導入し、時代に即した学びを通じて実現力や科学的思考力の養成に力を注いでいるとのことです。河合先生は「自分はどうしたいのかを生徒自身が考えなければなりません。判断力・表現力が評価される時代になってきています」と指摘したうえで、仏教主義に基づく人間教育の伝統に触れました。生徒同士が互いに多様な意見や価値観を尊重し合えるように、自己肯定感を高める方針です。「本校には競争で勝ち抜く優等生よりも、好きなものに熱中し、瞳を輝かせている生徒が多いのはそのためです」と述べました。
「智・徳・体」を身につける取り組みとしては、日光山輪王寺で仏教修行生活を体験する日光山研修(中2)と、2泊3日で座禅や写経などの修行体験を行う比叡山研修(高1)があります。さらに、給食の前後に感謝の気持ちを唱える「食事観」などについても紹介した河合先生は、「他者を敬う健全な心身を持ち、一隅を照らす生徒を育てていきたいと考えています」と結びました。
続いて、教頭の吉田宏一先生が教育内容と入試について説明しました。同校では、6か年一貫教育プログラムのうち、中学3年間は「国際先進コース」とされ、入試の成績によって、習熟度別に「Sクラス」と「Aクラス」とに分かれます。高校では、国公立大学・難関私立大学をめざし、幅広く総合的に学ぶ「特S・Sコース」、海外大学への進学も視野に入れた「国際教養コース」、3年間を通してSTEAM教育を受け、理系学部をめざす「理系先進コース」の3コースがあります。中学からの一貫生は、そのいずれにも進めるよう、幅広く奥深い知識を養うカリキュラムで学びます。
また、中学では「自分で決める」「目的を明らかにする」「やり方を理解する」の三つを特に重視し、自律学習の確立を最大の目標としています。中1・2の生徒は自分でテーマを決めて学習する「自学ノート」に取り組みます。大学生がチューターとなって指導する「学習サポートセンター」の設置、自宅学習を補うアプリの導入、教員が指導する全員参加型の特別講習の開講など、サポート体制も充実しています。
グローバル教育にも力を入れており、英会話の授業はクラスを2分割して少人数制で行います。スピーチコンテスト、レシテーションコンテストといった表現力を試す場を多く設けているほか、希望者を対象とした「ハワイセミナー」や「セブ島語学研修」といった海外研修プログラムも充実しています。高校では「マルタ島短期留学」や「オーストラリア・ニュージーランドへの3か月・1年間の中長期留学」も経験できます。
クラブ活動も盛んで、生徒の約8~9割が参加していますが、これらの充実したフォローアップによって、「学習との両立は十分可能」とのことです。
入試については前年度からの大きな変更はありません。吉田先生によると、「午後入試の開始時間を遅らせたことと、公共交通のアクセスが良くなったことから、併願や遠方からの受験生が増えている」そうです。一方、同校を第一希望とする受験者数も増加傾向にあります。「在校生参加型の学校説明会も開催しますので、ぜひ、ご参加ください」締めくくりました。
日当たりの良いサンクンガーデン、生徒食堂としても利用されている「Kプラザ」などの憩いの場も、校内には設けられています
◎学校関連リンク◎
◎人気コンテンツ◎