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学校説明会レポート
富士見丘中学校
2024年9月11日(水)
生徒一人ひとりに寄り添う「徹底面倒見」の教育でグローバルな探究力を磨く
京王線「笹塚」駅から徒歩5分という利便性の良い場所にある富士見丘中学高等学校は、生徒一人ひとりの個性や学び方に合わせた、「面倒見の良い教育」を実践しています。「国際性豊かな若き淑女の育成」をめざす同校は、2015年から5年間、文部科学省のスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されて実績を残しました。2020年からは、やはり文部科学省が展開するワールド・ワイド・ラーニング(WWL)コンソーシアム構築支援事業のカリキュラム開発拠点校に指定されています。
この日の説明会で、校長の吉田晋先生は昨今の不登校のニュースに触れ、「学校とは本来楽しい場所であるべきです。わたしは、本校の生徒に、友人や教員と充実した日々を過ごしてほしい、それとともに、努力したことが成果となって返ってくる楽しさも知ってほしいと願っています。生徒たちは、本校が力を注ぐ探究学習や英語教育に前向きに取り組んでいます。本日は、明るく、主体的に学んでいる生徒たちの姿をご覧ください」とあいさつしました。
次に、副教頭の佐藤一成先生が教育の特色と成果を説明しました。今春は卒業生100名のうち、早慶上理ICUに28名、GMARCHに50名が合格を果たしました。佐藤先生は「このうち約7割を総合型選抜や学校推薦型選抜が占めています。このような入試で評価されるのは、『中学・高校でどのような活動に注力してきたか』です。本校は探究活動などに力を入れ、大学合格実績につなげています。また、SGHやWWLの指定校である本校は海外大学進学へのサポートも進めており、海外のトップレベルの大学への合格者も直近の2年間で18名に上りました」とアピールしました。
こうした成果を支えているのが、「探究学習」「ICT活用」「英語4技能強化」という教育の三本柱です。まず、探究学習の土台を作るのが、中1~高2を対象に行う「自主研究5×2」です。ここでは、教員や外部の研究者の指導を受けながら、1年間かけて、自分で決めた研究に取り組みます。また、高1では「グローバルスタディ基礎」を、高2では「グローバルスタディ演習」を通じて、国際的な社会課題をグループで研究します。たとえば、高2では、「海洋と地域経済(グアム)」「環境とライフスタイル(マレーシア)」「災害と都市生活(台湾)」という三つのテーマから、探究する領域を選択し、現地でのフィールドワークを含めた高大連携によるプロジェクト学習に挑みます。佐藤先生は「台湾とマレーシアは慶應義塾大学と、グアムはハワイ大学と連携し、テーマに沿って研究を進め、現地の学生の前でその内容を英語で発表します。問題を掘り下げる力やプレゼンテーション力、情報を共有する力が身につくだけでなく、こうした発表を『英語で行えた』こと自体が、生徒にとって大きな自信となります」と語りました。
ICT教育では、全生徒が自分のノートパソコンを所有し、校内の連絡やプレゼンテーションに活用しています。英語の音読の指導も、生徒が自宅で録音したデータを教員とやり取りして行い、発音や聞き取りの能力向上につなげているそうです。
英語4技能教育について説明したのは、英語科主任の田中裕樹先生です。キーワードには「徹底面倒見」を挙げました。たとえば、中2~高2を対象にした「Online Speaking」では、生徒に「できなかった内容」などを振り返りシートに記入させ、それを教員が細かく添削を行うなど、ていねいな指導を心がけています。中1~高2対象の週末エッセイライティングは、中1は英語日記に、中2以降はエッセイに取り組みます。日本人教員とネイティブ教員の2人で添削し、リライトの指導まで行うので、生徒は正しい英語表現を習得できます。
中学の英語の授業は英語力に応じて、「一般コース」「英語特別コースA(~CEFR A1)」「英語特別コースB(CEFR A1~A2)」「英語特別コースインター(CEFR B1~)」の4コース編成です
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