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学校説明会レポート
淑徳巣鴨中学校
2024年9月30日(月)
「気づき」を促す多彩な学びと充実した学習サポートで生徒のポテンシャルを伸ばす
淑徳巣鴨中学高等学校は、1919年に浄土宗僧侶の長谷川良信が創立した社会福祉施設から発展した中高一貫の共学校です。「自分を取り巻くすべての存在に感謝し、自身が身につけた知識や能力を世のため、人のために生かした生き方をすること」を意味する「感恩奉仕(かんのんほうし)」を校訓に掲げ、社会に貢献できる人材の育成をめざしています。
この日の説明会は、ダンス部が制作した学校紹介の動画上映から始まりました。そのなかでは、部員たちが軽快なダンスを披露しながらキャンパスを巡って充実した施設を紹介しており、楽しそうな生活の様子もうかがい知ることができました。
続いて、入試広報部長の石原克哉先生が登壇し、同校の教育について説明しました。「本校では『気づきの教育』を主軸としています。子どもは主体的に物事に挑戦したときこそ、みずからの可能性に気づいて成長します。生徒の興味や関心を引き出すさまざまな仕掛けを設けて挑戦する機会を与え、『気づきの連鎖』を促しているのはそのためです」と話しました。
「気づきの教育」でキーワードとなるのが、「探究型学び」「理数教育」「グローバル教育」です。「探究型学び」については、中1で自己を見つめ直してその成果を発表する「自分史ワーク」に取り組みます。中2ではグループに分かれ、各人が1台ずつ持ったモバイルパソコンを使って映像や音楽による学校紹介「ムービーワーク」を行います。中3では社会問題をテーマに卒業論文を書き、パワーポイントを用いたプレゼンテーションにも挑戦します。こうした探究学習は高3の弁論大会まで続き、6年間かけて主体性・思考力・表現力を培っていきます。
また、同校には、ネイティブ教員が複数名常駐しており、中1から英会話の授業を取り入れて英語力を磨いています。2泊3日で海外生活を疑似体験する「イングリッシュキャンプ」(中2)、ホームステイを通して異文化に触れるアメリカ修学旅行(中3)も行われます。高校でも、イギリス修学旅行(高2)などの実践の場や国際理解教育の機会が豊富です。
論理的思考力を養う場として、文系・理系を問わず「理数教育」も重視しています。「ほめる教育」も特徴で、生徒の努力や細やかな気遣い、パーソナリティーなどを表彰する制度があります。石原先生はその狙いについて、「自分では意識していなかった長所や強みを周囲から認められれば、その生徒に自信が生まれます。ほめられて気づく自分の魅力、気づいたから伸ばせる個性が必ずあります」と力強く語りました。同校に学習・部活動・行事のすべてに懸命に取り組む文武両道の校風が根づいているのも、こうした教育方針の表れです。
生徒一人ひとりの学習状況や進路目標に合わせた手厚いサポートにも定評があります。朝テストでこまめに振り返りを行って基礎力を高めるとともに、日々の学習や生活の状況、目標などを「チャレンジノート」に記録して、自学自習の習慣や自己管理能力を身につけます。放課後には「レベルアップ講座」や、卒業生チューターによる自習教室「SSC(Saturday Sunday Club)」が実施されています。三つの個別指導(質問型・カリキュラム型・AI教材型)を組み合わせて自分に最適な学習を進められる「SSED(Shukutoku Sugamo Eureka Dream)」、さらに夏期・冬期・春期の各種講座、1日10時間学習する4泊5日の「合宿勉強会」も行われており、サポート体制は万全です。その成果として、近年では難関大学への合格者数が増加傾向にあり、今春は医学部医学科に13名の合格者を輩出しています。その背景には充実したキャリア教育があります。たとえば、第一線で活躍する企業人や大学教授などを講師に招いて「スポンサー講座」を開催し、生徒たちが早い段階で将来の道筋を見つけられるように導いています。
最後に石原先生は「本校の『気づきの教育』は、生徒たちの未来に向けた教育であると確信しています。ぜひ一緒にすてきな未来をつくっていけたら幸いです」と述べ、説明会を締めくくりました。
都営三田線「西巣鴨」駅より徒歩3分、JR埼京線「板橋」駅より徒歩10分。バスも複数の路線を利用でき、通学に至便な立地です
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