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学校説明会レポート
細田学園中学校
2024年9月25日(水)
探究学習やフィールドワークを通して、好きなことや得意分野を伸ばす
1921年に細田裁縫女学校として創設された細田学園は、100年以上の歴史を持つ伝統校です。1999年には共学化し、校名を細田学園高等学校に変更しました。中学校を開校し、中高一貫校として先進的な次世代型教育を始めたのは2019年からです。今年4月、その1期生が高3となり、全学年に中高一貫生がそろいました。
そんな同校では、「DITOメソッド」という学びの手法をすべての学習活動に採用しています。「Define(定義する)→Input(入力する)→Think over(熟考する)→Output(出力する)」のサイクルを繰り返し、生徒たちの主体性やチャレンジ精神を養うのが目的です。
この日の説明会の冒頭、校長の荒井秀一先生は「わたしは中高一貫校で学ぶ2人の息子を持つ父親でもあります。そのわたしからも、一貫校に中学から入学した子どもは、高校からの入学者に比べて自分を見つめ直す機会が多く、大学受験にも早い段階から計画的に取り組むように見えます。もちろん、この6年間は大学受験のためだけにあるのではなく、子どもたちが自分の人生を決める大切な期間です。そんな中高時代を過ごす場所として、本校を選んでいただけたら幸いです」とあいさつしました。
続いて、中学校の概要を説明した理事長・学園長の持田直人先生は、同校の志願者数が6年連続で増えていることに触れ、「その理由は『少人数制のていねいな指導』にあるといわれています。たとえば、中1・2では生徒一人ひとりに目が行き届くよう1クラスの人数を30名前後に抑え、ていねいにサポートしています。また、建学の精神『愛と奉仕』が象徴するように、『人に優しく接し、他者を応援する』という共通認識の下、熱意のある教員が集まっているので、何事にも安心して挑戦しやすい雰囲気があります」と話しました。
同校では、探究学習・学校行事・部活動などを通して、自分の「好きなこと」や「興味をひかれること」が見つかるように、数多くの機会を設けています。その一つが、文部科学省による教育課程特例校指定を受けて新設した「FDC(Future Design and Creation)プログラム」という探究学習です。これは、中2から週3回実施している必修授業で、生徒が自分で選んだ課題に取り組むグループワークです。テーマは「廃棄されるコスメを使ってクレヨンを作る」「江戸城の魅力を海外に広める」などさまざまです。このほか、年間3回実施する希望制のフィールドワークや、各学年で年間1回以上行う宿泊行事など、多彩な体験学習の場があります。
大学合格実績も上昇しています。2024年春は、東京大学を含む国公立大学に15名、早慶上理に21名が合格しました。長期留学制度の利用者も増え、今年の夏からは10名の中3生がアメリカ、カナダに留学しています。この学年の卒業時は海外大学進学者の増加も期待されています。また、修学旅行でもある国際体験学習では、ボストンとニューヨークを訪れ、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学で実際に講義を受けたり、現役大学生とディスカッションをしたりと、「世界一を知る」体験をします。
そして、同校の最大の特色が「dots」教育です。これは、「中高6年間の多感な時期にたくさんのdots(原体験)を得るべき」という理念に基づくものです。生徒は授業・行事・部活動などを通して多様な「人」「もの」「こと」に触れ、自身の個性・価値観を培いながら、「未来創造力」「国際力・英語力」「人間力」を身につけていきます。持田先生は「皆さんのお子さんが社会の担い手となる2040年には、時代が変化するスピードも加速しているでしょう。そんな未来では『好きなことや得意なことによる社会貢献』が大切だと考えています。本校では『好き』や『得意』を見つけ、さらにそれを伸ばせるような6年間を過ごすことができます」とアピールしました。
全館にWi-Fiが完備されているなど、先進的で快適な環境です。コミュニケーションスペースとなるエントランスホールは、生徒たちがさまざまな用途に利用しています
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