受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

千葉明徳中学校

2024年9月27日(金)

「思考する学び」で知性を磨き、未来に向かう「行動する哲人」を育成

 1925年に創立された千葉淑徳高等女学校を前身とする千葉明徳中学校・高等学校は、2025年に創立100周年の節目を迎えます。生徒主体の「思考する学び」を通して知性を磨き、自分で判断し、行動できる人材の育成をめざしています。月1回の個人面談や国公立大学の二次試験対策の個人指導などが実を結び、最近では国公立大学や難関私立大学への合格実績も伸びています。

 オンラインで開催されたこの日の説明会の冒頭、校長の宮下和彦先生は、校名の由来にもなっている「明徳を明らかにする」という教育理念について説明しました。校是の「明明徳於天下者先致其知(明徳を天下に明らかにせんとする者は先ずその知を致せ)」は、中国の古典『大学』の一部を引用したもので、「一人ひとりが生まれ持った能力や特性を社会に出て発揮するために、知性を養いなさい」という意味があるそうです。宮下先生は「生徒主体の『思考する学び』を通して知性を磨き、それを基に自分自身で道を切り開く『行動する哲人』の育成をめざしています」と話しました。

 続いて、三つの教育内容について説明がありました。一つ目は、プレゼンテーションと総合探究です。発信により学びを深め、自己表現力を磨くことを大切にしている同校では、毎日の朝の会での1分間スピーチ、お薦めの本を紹介し合うビブリオバトルなど、プレゼンテーションの機会を多く設けています。中1・2の総合探究「土と生命の学習」では、田畑での農作業体験を通して「つながり」をテーマに持続可能な未来社会を考えます。グループごとに苗づくりや害虫駆除などの研究を進め、ポスターにまとめて発表します。一方、中2・3の「課題研究論文」は、1年半をかけて個人で行うプロジェクトです。課題を発見し、実験や観察・取材を行い、集めたデータを使って論文を執筆します。集大成となる論文発表会では、生徒全員がそれぞれプレゼンテーションを行います。高1・2の「探究活動」では、各自の興味・関心を基に行う個人での研究、またはグループでの地域研究を行います。生徒たちは、こうした研究を通して自己の適性を見つめながら発信力を身につけ、高大連携のプログラムや、大学・企業主催のコンテストに積極的に参加しています。

 二つ目はグローバル教育です。英語は週6コマのうち2コマが英会話で、そのうち1コマはネイティブ教員と日本人教員とによるチームティーチングで行います。もう1コマについては、中1・2は外部の英会話スクールから派遣された講師によるグループレッスンを、1クラス約15名の少人数制で受けます。中3・高1はネイティブ講師によるマンツーマンレッスンをオンラインで受けます。日本人教員による英語の授業のなかでも、多彩な発話活動を行い、時には洋楽にも親しみながら「使える英語」を身につけていきます。こうした取り組みの成果を発揮する場となるのが、年2回行われる英語暗唱大会「レシテーションコンテスト」です。外部で開催された「私立中学校英語レシテーション大会」では優秀賞と学年賞を受賞した生徒もいるそうです。この日の説明会では、英語で自分を豊かに表現する生徒の様子を動画で視聴することができました。

 そして、三つ目がICTを活用した教育です。グループワーク、授業連絡、課題提出などにiPadを使用するのが「当たり前」の環境となっています。

 最後に、入試広報室長の土佐和也先生から、2025年度入試の説明がありました。12月1日午後に実施されるプレゼンテーション入試では、「プレゼンテーションとグループディスカッションが行われます。1月20日の適性検査型入試は、本校と市川の2会場で実施されます。また、すべての1月入試で特待生の選抜を行うそうです。詳しくは学校ホームページをご確認ください。

イメージ写真 京成千原線「学園前」駅から徒歩1分。広大なキャンパスには体育館、野球場、テニスコート、サッカー場など充実した施設がそろっています。2024年12月には生徒の自主的な学習が可能な「ラーニング・コモンズ」が完成予定です

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