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学校説明会レポート
実践女子学園中学校
2024年9月10日(火)
「感性表現教育」「探究教育」「グローバル教育」で世界に貢献する人材を育成
「女性が社会を変える、世界を変える」を建学の精神とする実践女子学園は、近代女子教育の先駆者である下田歌子によって1899年に創設された伝統校です。「感性表現教育」「探究教育」「グローバル教育」を3本柱として、創立者の理念を現代に受け継ぎながら、さまざまなプログラムを実践しています。
併設の実践女子大学との高大連携も盛んで、高校在学中に同大学の講義を履修できます。そこで単位を取得すれば、それがそのまま大学の卒業単位として認められる科目履修制度があるのです。また、実践女子大学への被推薦権を保持したまま他大学を併願できる制度も利用できます。最近は、卒業生の7割以上が早慶上理やGMARCHなども含んだ他大学に進んでおり、理系学部や海外大学への進学者も増えているそうです。
この日の説明会では、最初に、グループに分かれて学校見学が行われました。渋谷駅から徒歩10分という通学に便利な場所にありながら、同校のキャンパスは約2万5000㎡と広大です。参加した保護者の方々は、曲線が美しい淡い桜色の校舎、桜講堂、図書館、ラウンジ、冷暖房完備の体育館、人工芝のグラウンドなどを見て回りました。
その後、在校生による体験発表が行われました。最初に登壇したのは、中学生対象のEnglish Science Campに参加した中2の2人です。これは夏休みの3日間、ネイティブ教員から指導を受けながら、あるテーマに基づくアクティビティに英語で挑戦するというものです。今年は「宇宙」をテーマに、星の名前や位置などを学び、JAXAの筑波宇宙センター、地質標本館、サイエンス・スクエアつくばなどの研究施設を見学したそうです。次に、陽気な音楽と共に登場したのが、「ランチパックプロジェクトチーム」です。山崎製パンとコラボレーションし、商品開発を手掛ける同プロジェクトは昨年からスタートしました。今年商品化された「う~タコス」のネーミングは、創立者の下田歌子先生に由来しているそうです。生徒たちは「この企画を通して、コミュニケーションの大切さをあらためて実感しました」と語りました。
続いて、校長の湯浅茂雄先生があいさつに立ち、他大学との連携について報告しました。順天堂大学のほか、イギリスのケンブリッジ大学のヒューズホールカレッジ、ニュージーランドの国立マッセイ大学などの海外大学とも連携し、交流を図っていく方針だそうです。湯浅先生は「生徒が夢を見つけ、一歩一歩実現していくための多様な教育環境を全力でつくってまいります」と抱負を述べました。
次に、中学教頭の財前雅代先生が「6年間の成長ストーリー」と題して、国連職員をめざしている卒業生Aさんについて紹介しました。グローバル教育に魅力を感じて同校に入学したAさんは、中国の国立大学とイギリスの大学院で学んだ後、ケニアのスラム地区での半年間のインターンシップに参加しました。在学中は、日々の学習と演劇部での活動に打ち込んでいたAさんですが、高等学校文化講演会で日本紛争予防センター(現REALS)理事長の瀬谷ルミ子先生の講演を聞き、将来の夢を見つけました。財前先生は「本校には彼女をはじめ、なりたい自分を探して花を咲かせている卒業生がたくさんいます。社会に巣立ったとき、自分自身で未来を明るくし、平和な世界を構築するために、『協働して生きる力』を育む場所こそが実践女子学園です」と結びました。
最後に、2025年度入試についてのお話がありました。英語資格入試は、従来の「英語資格+国語と算数」でしたが、2025年度はそれに加えて、国語・算数の両方を受験し、得点の高いほうの科目の点数を採用する「英語資格+国語・算数」が導入されます。また、国公立の中高一貫校を併願する受験生については、事前に申請すれば、入学手続期間を2月10日の午後4時まで延長できるようにするそうです。詳細は学校ホームページをご確認ください。
蔵書数約8万5000冊を誇る図書館にはさまざまな設備が整っています。なかでも円形の「プレゼンテーションピット」は、授業や課外授業などで多目的に使用されています
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