受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東海大学付属高輪台高等学校中等部

2024年9月7日(土)

部活動で多様な体験を積み、中高大の一貫教育システムで夢の実現をサポート

 東海大学付属高輪台高等学校に中等部が併設されたのは2007年のことです。それ以来、中高大の10年間の一貫教育を見据え、生徒一人ひとりの夢の実現をじっくりとサポートする教育を実践しています。

 この日のオンライン説明会を担当したのは、中等部募集対策室長の數馬大介先生です。同校の教育について數馬先生は、「本校は東海大学の建学の精神に基づき、『徳(思想)・体(体躯)・知(知能)』のバランスの取れた全人教育をめざしています」と説明しました。

 同校では「柔軟な思考力」「協調する力」「こころみ力」「あきらめない力」の四つを育てようとしています。このうち「こころみ力」について數馬先生は、「これはチャレンジ精神、つまりみずから挑戦する力のことです。知力・体力に限界を設けず、生徒たちにはいろいろなチャレンジをしてほしいのです。失敗しても構いません。最後まであきらめず、『やれば成長できる』という気概を持って、たくましい目標達成力を培ってほしいと思います」と語りました。また、こうした挑戦を続けるうえで、同校では『あいさつをする』『礼儀正しく振る舞う』『思いやりや感謝の気持ちを伝える』といった人としての基本を身につけることも重視しています。

 中等部は1学年が40~44名ずつの2クラス編成で、男女比はおおよそ7対3です。一人ひとりに目が行き届きやすいアットホームな環境といえます。授業では先取りは行わず、基礎学力の定着を徹底します。また、すべての教科においてチームティーチングを採用し、メインの教員が教壇で講義をしている間、サブの教員は教室内を回りながら生徒を個別にサポートします。英会話ではクラスを2分割し、20人程度の少人数で、外国人教員と日本人教員とのチームティーチングによる授業を行っているそうです。

 ICT環境も充実しています。全教室に電子黒板が整備され、生徒は1人1台のタブレット(Surface Go4)とノートアプリを活用して効率的に学びを深めます。紙のノートを使う場面はほぼなくなっているそうです。

 学校行事は4月の新入生オリエンテーション合宿に始まり、スポーツ大会・体育祭・水泳実習・剛健旅行・写生大会・建学祭(文化祭)・合唱祭と、毎月のように開催されています。數馬先生は「さまざまな体験を通じて人とのかかわり方、物事の見方・考え方を学び、人間力を高めてほしいと考えています」と語りました。

 中等部を卒業すると、ほぼ全員が併設の高校に進学します。そして、卒業後は80~90%が東海大学に進みます。10年間の充実した一貫教育体制の下、特別な受験勉強を必要としない環境にあるため、同校では、中高生のうちは、さまざまな体験をたくさん積み重ねることを推奨しています。その一つが部活動です。加入率は兼部を含めて、中1が89.8%、中2が96.3%、中3が101.2%と非常に高く、ほとんどの生徒が文武両道を実践しています。

 2004年から現在まで文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受けている併設高校と連携し、実験を通して最先端の科学技術に触れる授業を展開するなど、理数科教育に力を注いでいるのも同校の特徴です。

 最後に、東海大学への内部進学に関する説明がありました。毎年、卒業生の80~90%が東海大学、またはハワイ東海インターナショナルカレッジ(HTIC)に進学しています。推薦枠は希望者全員に与えられますが、①高校3年間の学業成績、②年に1回全付属校で実施される学園基礎学力定着度試験の成績、③GTEC®のスコア、の三つによってポイントが加算され、その総合成績上位者から順に、希望する学部に振り分けられるそうです。

※「GTEC」は、株式会社ベネッセコーポレーションの登録商標です。

イメージ写真 JR「さいたま新都心」駅から徒歩約14分の場所に人工芝の総合グラウンドがあり、平日は学校からグラウンドまでバスによる送迎があります

www.takanawadai.tokai.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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