受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

昭和女子大学附属昭和中学校

2024年9月19日(木)

グローバルな教育環境を整え、知的好奇心を育てるプログラムを展開

 昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校は、1920年に設立された私塾「日本女子高等学院」を起源としています。「世の光となろう」を建学の精神に掲げ、校訓三則「清き気品」「篤き至誠」「高き識見」の下、みずからの能力を発揮して活躍できる力強い女性の育成をめざして教育改革を推進しています。

 説明会の冒頭、あいさつに立った校長の真下峯子先生は「学びの原動力となるのは知的好奇心です。本校では、さまざまな体験を通して知的好奇心を高められるような、生徒たちの興味を引くプログラムがたくさんあります」と述べました。こども園から大学院までがそろう広大なキャンパスの中には、インターナショナルスクール「ブリティッシュ・スクール・イン・トウキョウ昭和(BST)」や、アメリカの州立テンプル大学の日本キャンパスなどもあります。こうした学校との交流も深めており、今年からは中学3年生を対象に、BSTに約1か月間通学する短期留学制度もスタートしました。このほかにも、ニュージーランドの国立総合大学であるマッセイ大学と連携協定を締結するなど、グローバル教育の基盤を整備していることが伝えられました。

 続いて登壇した進路指導部長の藤田円先生は、自分に限界を設けず、“自立した学習者”をめざすことの重要性に触れ、幅広い進路を実現する同校独自のシステムについて、次のように説明しました。「本校では、昭和女子大学への推薦合格の権利を確保しながら、他大学を受験することが可能です。高2までに高校の学習内容を終え、高3の1年間は、高校に籍を置いたまま昭和女子大学で学ぶ『五修生制度』があることも、大きな特徴です。そして、高校卒業後は昭和女子大学で3年間、海外の提携大学で2年間学べば、二つの大学の学位を取得できます。この『ダブルディグリー制度』を利用すれば、さらに選択肢が広がります」

 2024年春の卒業生は、約35%が内部推薦で昭和女子大に進みました。他大学進学者は、そのうちの70%が早慶上理などの難関私立大学にです。理系への進学者は3割以上を占め、医・歯・薬・看護・獣医学部への進学も増加しているそうです。

 大学受験に向けた指導体制も整っています。希望者にAIを用いた学習システムやオンライン学習サービスを提供しているほか、高校生を対象に長期休暇中の特別講座、大学入試対策講座、予備校講師による集団特別講座などを開講しています。探究学習にも力を入れています。なお、近年は入試の方式にかかわらず多くの大学で基礎学力が求められるようになっているため、昨年度より全員に大学入学共通テストを受験させているとのことです。

 最後に、入試広報部長の杉村真一朗先生から、学校生活と入試に関する説明がありました。同校では、中学から3コース制を導入し、メインとなる「本科コース」を4クラス、「スーパーサイエンスコース」と「グローバル留学コース」を各1クラス設置しています。定員に空きがあり、それぞれの条件を満たせば、コース間の移動も可能です。

 杉村先生は、広大な敷地に温水プールや人工芝グラウンドなどを完備した恵まれた環境で、部活動に励む生徒たちの様子を紹介しました。加えて、大学の施設も利用できる附属校のメリットを強調し、「現在、中2では、アメリカにある学園の施設『昭和ボストン』を全員で訪れ、12日間の研修『The Boston Mission』を行っています。この経験を通じて、生徒たちの意識が大きく変わり、主体的に英語を学ぶ姿勢が身につきます」と語りました。

 2025年度は一般入試の日程が変更となり、2月1日の午前と午後、2日午前、4日午後の計4回実施されます。帰国生入試については、オンライン入試は廃止となります。詳細は学校ホームページの募集要項でご確認ください。

イメージ写真 2023年にリニューアルされた中高部の図書館「Lib(リブ)」にはカフェエリアも設けられており、ゆったりと過ごせる居心地の良い空間になっています

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