受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

日出学園中学校

2024年9月17日(火)

人間の「和」を大切に、生徒一人ひとりの夢をサポートする

 千葉県市川市にある日出学園中学校・高等学校は、至誠を基とし中正の道を尚(たっと)ぶこと、明朗快活にして責任を重んずること、和衷協同して苦楽を共にすることを意味する「誠(なおく)・明(あかるく)・和(むつまじく)」を校訓に掲げる共学の進学校です。少人数制教育できめ細かい指導を行うとともに、生徒一人ひとりの特性や希望する進路に合わせた実践的な学びを展開しています。

 この日の説明会の冒頭、入試広報部長の石川茂先生は「本校は人と人との『和』を非常に大切にしています。学校は、子どもたちが起きている時間の中では最も長くいる場所ですから、第二のわが家のように居心地が良く、帰りたくないと思ってもらえるくらいの場所でありたいと思っています」と語りました。職員室はリビングルームのように生徒たちが自由に出入りでき、好きな先生と気軽に話せる雰囲気だそうです。

 学習面では「基礎・基本」をしっかりと定着させるため、すべての教科で必要に応じて朝や放課後の補習を実施し、きめ細かくフォローしています。一方、応用的な内容は、必要とする生徒にのみ、授業外で適宜指導しているそうです。

 同校では中高6年間で系統的な指導を行いますが、先取り学習については、数学・英語以外の教科では、原則として実施していません。数学は中3で高校の内容に入り、英語は「大学生や社会人として必要とされる英語力を身につける」という趣旨で、中3から、高校よりさらに発展的な内容にも触れます。数学・英語とも、高3では演習が中心となり、早期から大学受験に向けた学習を進めていきます。

 続いて、学校行事についても紹介がありました。中1は入学式の2日後に、学園所有の軽井沢にある山荘に行き、2泊3日のオリエンテーション合宿を実施します。新入生同士で親睦を深めるためです。6月には中高合同の体育祭があります。10月には併設の幼稚園・小学校も含めた学園全体で日出祭(文化祭)を開催し、大いに盛り上がるとのことです。

 クラブは、文化部では茶道、美術、吹奏楽、写真、軽音楽などが、運動部では野球、バレーボール、陸上、バトントワーリング、バスケットボール、サッカー、硬式テニス、ソフトテニスなどが人気ですが、石川先生によると、地域のクラブチームに所属してがんばっている生徒も多いそうです。「本校では、生徒が夢に向かって挑戦することを歓迎し、応援しています」と話しました。

 高校卒業後の進路については、「一人ひとりが自分の行きたい学校を選んで受験・進学しているので、個別の大学について詳細なデータの公開は、あえて行っていません」と説明しました。一般の大学に限らず、芸術系の大学、宝塚音楽学校といった特徴的な進路を選択するケースもあるそうです。石川先生は「生徒が夢に近づけるのであれば、たとえあまり知られていない学校でも、本人・保護者と一緒に調べ、しっかりサポートしています」と、同校の進路指導方針を示しました。また、指定校推薦を利用する生徒は6%程度で、指定校推薦枠は例年余るとのこと。石川先生は「夢が定まらないまま指定校推薦で進学してしまうと、途中で方向転換できず、後悔するリスクがあります。そのため、本校では大半の生徒が総合型選抜で大学受験に臨んでいます」と述べました。

 なお、同校では、私学の特徴を最大限に生かして、TOEICとTOEFL®を全員に受験させています。その目的は、「自分の未来にどんな英語が必要になるのか、生徒にみずから考えさせること」にあります。石川先生は「本校では、あらゆることにみずから進んでチャレンジしていける生徒を育てていきます」と語りました。

 最後に、「本校の入試は6割以上がパターン問題となっているので、過去問をしっかり確認してください。また、学校見学はいつでも可能です。希望される日時に合わせてお問い合わせください」と述べ、説明会を締めくくりました。

※TOEFLはETSの登録商標です。このウェブサイトはETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。

イメージ写真 緑豊かなキャンパスに、小学校から高等学校までが整備されています。最新の設備がそろう環境の下、生徒たちは日々の学習に、部活動にと、充実した学校生活を送っています

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