受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

工学院大学附属中学校

2024年8月30日(金)

生徒の挑戦を支える教育環境を整備し、グローバル・ICT・探究の学びを推進

 東京都八王子市にキャンパスを構える工学院大学附属中学校・高等学校は、「挑戦・創造・貢献」の校訓の下、社会に広く貢献できる人材の育成をめざして、先進的で創造的な学びの環境を整えています。

 オンライン説明会の冒頭、校長の中野由章先生は「本校の自慢は、生徒と教員です。夢や希望に向かってさまざまなことに挑戦する生徒たちを、教員が親身にサポートする、そんな学校です」と同校の魅力をアピールしました。

 続いて、今年度より中学校教頭に就任した田中歩先生から、教育内容の詳しい説明がありました。中学校は「先進クラス」と「インターナショナルクラス」の2クラス制で、併設の高校は「先進文理コース」「文理コース」「インターナショナルコース」の3コース制をとっています。高2から文系・理系に分かれ、先進文理コースには選抜制の「スーパーサイエンスクラス」も設置されます。田中先生は「中学の先進クラスでは、数学の先取り授業を行い、中3から高校の範囲を学習するため、早い段階から大学入試の準備を進めることができます。一方、インターナショナルクラスでは、英語・数学・理科を英語で学びます」と述べました。

 「Cambridge English School」および「Cambridge International School」に認定されている同校では、ケンブリッジ大学出版の教材を採用し、すべてのクラスで英語の授業をオールイングリッシュで行っています。オンラインツールも活用しながら4技能をバランスよく伸ばしたうえで、中3の夏には全員がオーストラリアでの「海外異文化体験研修」に参加し、約2週間のホームステイプログラムを体験します。さらに、「高2になると、生徒が目的地や内容を決め、SDGsに関連した課題に取り組む『グローバルプロジェクト』が実施されます。また、国際私立学校連盟(ラウンドスクエア)の加盟校として、海外との異文化交流が盛んであることも、本校のグローバル教育の特徴です」と続けました。

 また、特に力を入れているICT教育については、全生徒が1人1台のノートパソコンを所持し、アクティブラーニング型の授業だけでなく、学校生活のあらゆる場面で活用しています。その取り組みが高く評価され、国内では唯一、3年連続で「Microsoft Showcase School」の認定を受けていることも紹介されました。

 探究学習に関しては、中学で週1コマ、探究の授業「IBL(Inquiry Based Learning)」を設定しています。中1は「探究プロジェクト」で身の回りの地域の課題について学び、中2ではテーマに基づいて3泊4日の「プロジェクトツアー」を実施します。さらに、高校では生徒一人ひとりが、自由に設定したテーマに沿って1年間の探究活動に取り組み、論文を執筆します。「こうした活動を通じて培われる力は、これからの社会で役立つスキルとなります。解決策が示されていない課題に向き合い、みずから考えて行動できる姿勢を育てるために、コーチングの手法も取り入れ、生徒自身が答えを見つけられるよう、日々の授業に取り組んでいます」と田中先生は熱く語りました。

 進路については、進路指導主任の鐘ヶ江暢子先生が説明しました。系列の工学院大学に進学するのは卒業生の約3割です。内部推薦権を確保したまま他大学受験にチャレンジできることから、生徒たちは多彩な進路を実現しています。学習のサポート体制も手厚く、教員による希望制・指名制の補習や講習のほか、外部の講師による講習も開講されています。

 最後に、2025年度入試の変更点についても伝えられました。2月1日午後(第1回B)の「国語重視型」が廃止され、国語・算数・英語の1科入試が導入されます。また、特待生は2月1日午前(第1回A)の受験者を中心に選抜するとのことです。

イメージ写真 小学生向けに開催した「夏休み自由研究教室」の様子。在校生もスタッフとして積極的に地域貢献をします

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