受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

長崎日本大学中学校

2024年8月2日(金)

発信力を磨く6年間のプログラムで、一人ひとりが「輝いて生きる力」を育てる

 長崎県諫早市にキャンパスを構える長崎日本大学高等学校・中学校は、県内で最大の規模を誇る男女共学の中高一貫校です。日本大学の準付属校として、1967年に高校が開校し、1991年に中学校が併設されました。

 オンライン説明会であいさつに立った校長の池内一郎先生は「本校では、面倒見の良い温かな『愛情基本の教育』をめざし、生徒の成長を促すさまざまな取り組みを意欲的に進めています。秋に東京都と神奈川県で開催する説明会や相談会も利用して、本校への理解を深めていただければと思います」と保護者に向けてメッセージを送りました。

 次に、中学入試広報部副主任の近澤侑司先生が登壇し、「中高一貫コースでは、『至誠・勤労・創造』の校訓の下、『輝いて生きる力』を育てることを教育目標にしています。生徒たちには6年間の多彩な経験を通じて“自分の輝き方”を見つけ、社会に飛び立ってほしいと願っています」と語り、首都圏入試に関する説明に移りました。2025年度は、1月6日に東京会場(日本大学経済学部)と神奈川会場(日本大学生物資源科学部)で実施されます。近澤先生は出題傾向や注意点に触れ、「合否結果とともに入試の成績表を送付します。ぜひ、その後の学習にご活用ください」と述べました。

 続いて、過去3年間の大学合格実績が紹介されました。同校では、大阪大学や九州大学のほか、首都圏の難関国公立・私立大学にも多数の合格者を輩出しており、付属校のメリットを生かして、日本大学の医・歯・薬学部、獣医学科などの難関学部・学科に進む卒業生も多くいます。近澤先生は生徒たちの学力推移データを示し、「本校入学後にしっかりと学習習慣を身につければ、その後の成績が大きく伸びていきます」と強調しました。

 その学力を支えているのが、同校の豊富な授業時間数と全員参加の「放課後講座」です。たとえば、週あたりの英語の授業時間数は公立中学の約2倍にも上ります。放課後には進学講座や習熟度別講座、各種検定講座などが開講されますが、これらを活用して、中3までに英検®準2級・2級を取得する生徒も多いそうです。さらに、「授業集中」「課題丁寧」「小テスト満点」を合言葉に、授業の内容を課題で復習し、小テストで確認するというサイクルで、知識を定着させています。

 同校の「CAT Project(Communicative Ability to Take off)」は発信力を磨くためのもので、各学年で探究学習プログラム「クエストエデュケーション」に挑みます。また、「座談会」や「授業体験」で高校生の先輩の発信力に触れる「先輩学」は、中高一貫校ならではの取り組みの一つです。このほか、「プレゼンテーションコンテスト」「スーパーサイエンスレクチャー」「修了研究発表」などの多彩なプログラムを通じて、「伝える力」を身につけます。

 同校独自の英語教育「Global Education Project(GEP)」の説明もありました。中1の「英語劇」に始まり、中2の生徒が留学生に長崎の観光名所を英語で案内する「長崎英語さるく」、英語でのプレゼンや国内での語学研修、高2での「オーストラリア語学研修」まで、6年間かけてスモールステップを積み重ね、国際社会で活躍できる人材を育成しています。留学制度としては、高2を対象とした日本大学主催のケンブリッジ大学語学研修があり、中3の3学期には約2か月間のターム留学に参加することも可能です。

 最後に、部活動で活躍する生徒たちの様子が伝えられました。今年は創部3年目の中学野球部が諫早市中学校選手権大会で初優勝を飾り、学校全体で盛り上がったそうです。

 近澤先生は「本校のスローガンは『生徒が主役』です。夢に向かってがんばる生徒たちをこれからも精いっぱいサポートしていきます」と語り、説明会を締めくくりました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

イメージ写真 校舎から徒歩7分の場所にある男子寮「明倫館」では、3時間の全体学習の時間が設けられています。寮生は共同生活を経験し、たくましく成長します

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