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学校説明会レポート
東大寺学園中学校
2024年8月30日(金)
第一の目標は楽しい学園生活を送ること
学習にもクラブ活動にも熱中できる
関西を代表する難関の男子校として知られる東大寺学園のルーツは、1926年に東大寺の境内に開設された勤労青少年のための夜間学校です。この日の説明会では、校長の本郷泰弘先生が登壇しました。
「まず、生徒たちの様子をご覧ください」と上映された学校紹介動画では、入学式・授業風景・クラブ活動などの様子を紹介。「学校としての第一目標は、生徒たちに楽しい学園生活を送ってもらうこと。制服も校則もない自由な校風の下で学びながら、みずからの個性を存分に発揮してほしいと考えています」と本郷先生は説明しました。
東大寺学園の授業は1コマ50分で、原則として7時間目の授業は行われません。「大学受験のみに目を向けるのではなく、学びそのものが楽しいと思える授業をめざしています。たとえば理科では、実験を非常に多く実施しており、なぜそのような結果になったのかを毎回ていねいに考察します。授業をきっかけに理系の研究者を志す生徒も少なからずおり、手応えを感じています」
クラブ活動の日数制限もなく、学習にも、それ以外の活動にも、全力で取り組むことを推奨しています。この狙いについて、本郷先生はこう話します。「友だちと協力していろいろなことに取り組む経験は、学力と同じくらい大切です。クラブ活動や行事の運営などを通して、人の気持ちも思いやれるようになるため、こういった経験を多く積んでほしいと考えています」
食堂兼多目的ホールの「雑華ホール」、憩いの広場である「サンガティ・スクエア」も紹介されました。食堂のメニューは豊富で、日替わり弁当や麺類など、たくさんの種類が並びます。生徒会の尽力によって、アイスクリームの販売も10年以上前から行われているそうです。
大学のように多種多様なクラブや同好会
学習に遅れのある生徒のフォローも万全
心身を育むことを目標にしている同校では、クラブ活動も盛んです。兼部する生徒も多いため、中1~高2の加入率は100%を超えています。「大学のようにさまざまな種類のクラブや同好会があり、なかには五つ兼部している生徒もいます。運動系・文化系問わず初心者の生徒も多いですが、全国大会出場などのすばらしい実績を残しています」と本郷先生は説明しました。
もちろん、学習面のサポートも充実しています。中学では指名制の補習を行うほか、高校では、受験へ向けた講習・補習を実施。2021年度からは「学習支援制度」が導入され、学習に遅れのある生徒を個別でしっかりとフォローしています。
大学入試に関しては、学年で真ん中ぐらいの成績、つまり校内偏差値50以上であれば、ほとんどの大学に対応できると本郷先生。「偏差値やブランドではなく、みずからの将来の目標に合う学校を選んでほしいと思います」ともつけ加えました。
最後に、高2の希望者対象のオックスフォードやケンブリッジでの短期留学についての説明がありました。「現地の学生たちと語り合いながら、未来の自分を思い描いてほしい」とのこと。学習・クラブ活動・行事を大いに楽しみながら、将来の目標に向かって努力できる環境が整っています。
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