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学校説明会レポート
東京学芸大学附属国際中等教育学校
2024年7月29日(月)
帰国生や外国籍の生徒と共に
国際バカロレアのプログラムで学ぶ
東京学芸大学附属国際中等教育学校は、東京学芸大学の附属校では唯一の中高一貫校です。2007年、キャンパスが隣接する附属大泉中学校と附属高等学校大泉校舎が統合・再編されて誕生しました。
この日のオンライン説明会の冒頭、校長の荻野勉先生は「内外で国際化が進展するなかで、多様な人々と共生・共存しながら活躍する力を持った生徒を育てます」とスクールミッションを紹介しました。同校の大きな特徴が、帰国生や外国籍の生徒の多さです。その割合は入学時で約3割、その後も帰国生の受け入れなどにより、6年生(高3)の段階で約5割になります。また、在校生が滞在していた国・地域はおよそ65にもなり、同校の教育活動は、この多様なバックグラウンドを生かしながら行われています。
同校は国際バカロレア中等教育プログラム(MYP)と国際バカロレアディプロマプログラム(DP)の認定校です。国際バカロレアとは、世界の複雑さを理解し、それに対処できる力と、未来に対して責任ある行動をとるための態度とスキルを身につけることを目的とする国際的な教育プログラムで、大学入学資格(国際バカロレア資格)を取れば、世界中の大学に進学するチャンスが得られます。同校では、4年生(高1)までは全員がMYPを履修します。その後はDPで学ぶか、一般プログラムで学ぶかを選択しますが、どちらを選んでも日本の高校卒業資格が得られ、国内・海外のいずれの大学にも進学できるそうです。
総合的に探究を重ねながら
国内外の大学に進学
特色ある教育内容としては、さまざまな教科を英語で学ぶイマージョン授業があります。たとえば3年生(中3)では、生徒全員が1年を通して、数学・社会・理科・美術を数か月ずつ週1時間、英語で学びます。また、MYPの一環として、教科横断的授業を実施しています。これは一つのテーマを総合的に学ぶもので、たとえば1年生(中1)では理科・美術・音楽で、爬虫類をそれぞれの教科の視点から多角的に扱います。
海外経験のない人にとって、不安になるのが英語の授業ではないでしょうか。この点について、荻野先生は「英語は習熟度別で授業を行い、生徒全員が力を伸ばせるようにしています。日本の小学校で学んだ人も、最終的には海外大学に進学できるレベルに引き上げます。習熟度別でもめざすゴールは同じとお考えください」と話しました。
卒業後の進学先は、国公立大学が20%、早慶上智ICUが30%、GMARCHが10%、海外大学が6%となっています。「国内大学については、本校での探究的な学びを生かし、総合型選抜での合格をめざす生徒も多いです」と荻野先生は話します。
同校の入学者選抜の方法は大きく2種類です。主に帰国生や外国籍の受検生が対象のA方式は、外国語による作文と基礎的な日本語による作文が課されます。一方、日本で学んできた受検生が対象のB方式では、適性検査Ⅰ・Ⅱが課されます。荻野先生は「ぜひ10月に開催される学校説明会にお越しください。生徒が、教育活動や学校行事について説明します。本校でお会いできるのを楽しみにしています」と説明会を締めくくりました。
西武池袋線「大泉学園」駅から徒歩8分のところにある緑豊かなキャンパス。校舎は4棟で、ターフグラウンドや二つの体育館のほか、武道場、プールなどもあります
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