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学校説明会レポート
東京都立白鷗高等学校附属中学校
2024年7月25日(木)
日本の伝統文化教育と
国際理解教育を両輪で進める
東京都立白鷗高等学校は2005年に附属中学校を設置し、都立校初の中高一貫校となりました。オンライン説明会で校長の池戸成記先生は、「本校では『日本の伝統文化理解教育』、国際理解教育に基づいた『ダイバーシティ教育』、教科横断的な『課題探究型学習』を柱に、国際的に活躍できる人物の育成をめざしています」と教育方針について説明しました。
一つ目の「日本の伝統文化理解教育」では、上野や浅草に近い地の利を生かし、フィールドワークや祭りの運営側への参加などを通じて、地域に根づく伝統文化に触れていきます。高2では学校設定科目「日本文化概論」が必修となっています。授業で日本の生活文化を学ぶほか、茶道・華道・囲碁・将棋などから2講座を選択し、日本文化への理解を深めます。
二つ目の「ダイバーシティ教育」では、中2・3で第二外国語が必修とされており、フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語のなかから1言語を全員が選択します。選んだ言語の学習をさらに深めたい生徒は、高1~3でも選択科目として履修できます。英語教育については、東京都教育委員会が推進するGlobal Education Network20の指定校になっており、4技能のさらなる向上を図っています。また、海外研修旅行(中3)、海外修学旅行(高2)、フランスの姉妹校で学ぶ海外短期留学(高1・2の希望者対象)、オーストラリアでの海外短期留学(中3~高2の希望者対象)、姉妹校のジャン・ド・ラ・フォンテーヌ校(フランス)との国際交流、100名超の短期留学生の受け入れも行っています。「社会情勢により、内容が変更になる可能性もあるが、今後も生徒たちが海外に身を置き、世界を知る機会を確保したい」とのことです。
三つ目の「課題探究型学習」には、生徒たちは6年間を通じて取り組みます。日本と世界とのかかわりや世界のなかでの日本のあり方について考え、21世紀に解決すべき課題を自分たちで見いだし、探究を進めていきます。地域研究から始まって、やがては個人研究に取り組むようになり、高2では論文を書き上げます。同校は2022年度より東京都の「理数研究校」に指定されていますが、今年度は「東京サイエンスハイスクール」にも指定され、理数分野も含めた教科横断的な探究を推進しています。
高校募集を停止し中学募集を拡大
それに伴い東校舎を建て替え
現在、同校は大きく変化しようとしています。2023年には高校募集を停止し、中学の募集枠を拡大しました。2028年度から全学年が5クラスとなります。これまで以上の先取り学習が可能になり、中高6年間を通しての体系的なカリキュラムが実現します。
また、中学の募集枠拡大に合わせて、中1・2生が生活する東校舎を建て替えることとなりました。仮設校舎は500m離れた西校舎グラウンドに建設され、2024年の夏には中1・2生が引っ越しを終えています。池戸先生によると「東校舎完成までは中1から高3までが同じ場所で過ごせます」とのことです。
2025年度生徒募集については例年と同様、適性検査による一般枠のほか、海外帰国・在京外国人生徒枠、日本の伝統文化で卓越した能力を持つ者を対象とした特別枠が設けられる予定です。なお、後者の2枠で受検したい場合は、同校に事前相談が必要です。募集要項は9月に東京都から発表され、10月12日および11月2日に行われる学校説明会で詳細が伝えられます。このほか、9月から12月まで月に1回ずつ学校公開が行われ、白鷗祭(文化祭)も一般公開されます。池戸先生は、「受検を検討されている方は、ぜひ本校に足を運び、生徒の様子をご覧ください」と説明会を締めくくりました。
上野・浅草に近い立地を生かし、伝統文化教育が行われています
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