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学校説明会レポート
宝仙学園順天堂大学系属理数インター中学校
2024年7月19日(金)
順天堂大学と系属校協定を締結し
2025年度より「医学部進学コース」を設置
真言宗豊山派の宝仙寺を運営母体とする宝仙学園は、幼稚園から大学までを擁する総合学園です。2007年、高校に女子部を併設したまま、中高一貫教育を行う共学部理数インターを新設し、理数的思考力・コミュニケーション能力・プレゼンテーション能力を持った生徒の育成をめざしています。共学部は2024年4月1日から6年間の順天堂大学との系属校協定を締結し、通称を「順天堂大学系属理数インター中学校・高等学校」に変更しました。法人はそれぞれ現状のままですが、高大教育連携を深め、同校から順天堂大学医学部への内部進学枠が設けられます。
この日の説明会では、2025年度から中高それぞれに新設される「医学部進学コース」について説明がありました。校長の富士晴英先生は、「難度の高い医学部医学科への進学をめざす生徒に対して、メンタル面のサポート、小論文・面接を含めた入試対策など、さまざまなカスタマイズを行いながら、このコースを育てていきます。数学・理科は検定外教科書を使用し、先取り学習を進めていく方針です」と述べました。
また、順天堂大学との系属校協定については、「順天堂大学は学是『仁』と理念『不断前進』にのっとり、出身校・国籍・性別による差別なく優秀な人材を求め、活躍の機会を与えるという『三無主義』の学風を掲げています。これらが、宝仙学園の『人を造る』という建学の精神、『自己ベストの更新』という教育目標、理数インターの特色である『知的で開放的な広場』と共鳴し、イノベーション(革新性)、多様性という面で引き合う関係となったのでしょう」と強調しました。
「答えのない課題」に挑む教科
「理数インター」で非認知能力を伸ばす
次に、入試広報部長の米澤貴史先生が、学校の概要について説明しました。先取り学習を行うのは医学部進学コースのみで、そのほかのコースではゆっくりと基礎学力の定着を図り、時には内容を深掘りしながら理解を促します。高1で高校からの入学生と合流し、高2以降は文系・理系に分かれたうえで、それぞれに選抜クラスが設けられます。
同校独自の教科「理数インター」についても説明がありました。この授業はグループワークを基本として、生徒主体で「答えのない学び」に取り組み、非認知能力の向上を図るものです。中1は「コラボレーション」、中2は「プレゼンテーション」、中3は「ラーニング」というテーマに沿って、さまざまな課題と向き合います。たとえば、中1ではチームビルディングによって発想力や協働力を養い、中2では企業のミッションに応えるプログラムに挑戦して課題解決力を鍛えます。こうした取り組みは高1での探究の授業につながっています。そこでは将来、自分や周囲の幸福をつくり上げる「Well-being」の考えを実現するための力を培います。
「多様な個性を持った生徒を受け入れ、学校を活性化したい」という信念に基づき、多彩な入試を実施しているのも同校の特徴です。2025年度は、従来の入試に加え、算数・理科の2科目による「医学進学入試」が2月1日午後と4日午後に新設されます。詳しくは同校のホームページでご確認ください。
2028年の学園創立100周年に向けた記念事業として、2025年4月より理科室や音楽室などの共用教室が入る新校舎の建設がスタートします
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