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学校説明会レポート
芝浦工業大学柏中学校
2024年7月18日(木)
能動的な学びと探究型課題研究で
社会に貢献する人材を育成
日本の工業界にたくさんの人材を送り出してきた芝浦工業大学の併設校として、芝浦工業大学柏高等学校が設立されたのは1980年のことです。さらに1999年には、芝浦工業大学柏中学校が設置され、中高一貫教育が始まりました。建学の精神に「創造性の開発と個性の発揮」を掲げ、能動的な学びと探究型課題研究によって社会に貢献する人材を育成しています。
説明会の冒頭、校長の中根正義先生は、「これからの中等教育機関に課せられた役割とは」と題し、少子高齢社会の深刻化に伴う大学全入時代の到来や、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)による社会変革を受けて、「中等教育機関には、子どもたちの知的好奇心をいかに育み、みずから“学ぶ楽しさ”を見つけ出せる力をしっかりと身につけさせていくような学びが求められています」と語りました。人生100年時代ともいわれ、長寿化・複雑化する社会のなかで、生徒たちが生涯にわたり学び続けることができるよう、同校では「主体的に学習に取り組む態度」の育成をめざしています。
その一環として、創立時から能動的な学びと探究型課題研究を重視するとともに、グローバル教育とサイエンス教育の充実を図り、論理的思考力を高めようとしています。
最後に中根先生は、「現代の教育は、保護者の皆さまご自身が受けられたものと大きく変化していることを意識したうえで、学校選びを進めていただければ幸いです」と述べました。
探究・グローバル・サイエンスを柱に
「SSコンピテンシー」を伸ばす
続いて、広報部長の辻奈美恵先生より、教育内容について説明されました。同校の教育の特徴は、科学的な課題研究を軸とした教科横断型のカリキュラムを実践していることにあります。その狙いは、「研究基礎力」「自律的活動力」「問題発見力」「問題解決力」の四つの資質・能力から成る「SS(芝浦サイエンス)コンピテンシー」を伸ばすことです。具体的には「探究教育」「グローバル教育」「サイエンス教育」を柱としています。
このうち「探究」は、生徒がみずから課題を設定し、研究を行うものです。たとえば、中1では地域をテーマに、地元の手賀沼自然観察プログラムを実施し、身の回りにある社会課題への気づきを深めていきます。中2では全国中学高校Webコンテストへの参加を通じて、日本社会が抱える問題に目を向けます。中3では全員参加の海外語学研修でさまざまな学びを経験し、日本という枠組みにとらわれずに多様な価値観を尊重する姿勢を身につけます。
「グローバル」については、オンライン英会話のほか、前述したニュージーランド海外研修を実施し、ケンブリッジ英語検定も導入しています。「サイエンス」も重視しており、中学段階から恵まれた施設で最先端の実験を体験できます。なお、高校は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の第Ⅲ期指定校(2024~2028年)になりました。
このような充実した教育が結実し、今春は、東京大学に4名が現役で合格しました。一橋大学、東京工業大学、旧帝大を含めた国公立大学は68名が現役合格を果たし、過去最高の実績となりました。
広大な敷地には、熱中症対策の一環としてミスト散布装置を設置した人工芝の第一グラウンドなどの運動設備が充実。2030年の創立50周年に向けて、新校舎建設プロジェクトも始動します
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