受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東海大学付属浦安高等学校中等部

2024年7月2日(火)

大学卒業後の人生を考え、将来を見据えた総合的な学びを実践する

 東海大学を母体として東海大学付属高等学校が都内渋谷区富ヶ谷に開校したのは1955年のことです。1975年に千葉県浦安に移転し、現校名となりました。創設時は男子校でしたが、1988年に共学の中等部が開校すると、1991年には高校も共学化されました。広大な敷地には、大きな図書館や野球場、人工芝のグラウンド、5階建ての体育館、武道館などがあり、学習だけではなくさまざまな活動にも打ち込める環境が整っています。

 この日のオンライン説明会では、まず、中等部副校長の宮嶌咲由里先生が東海大学の基本理念について説明しました。「若き日に汝の思想を培え、若き日に汝の体軀を養え、若き日に汝の智能を磨け、若き日に汝の希望を星につなげ」という理念には、「何か一つに偏ることなく、自分の考え方や身体を養いながら知能を磨き、それを自分の希望につなげていく」という意味があります。「生徒には、中高6年間で大学卒業後を見据えた文理融合教育を受け、将来の社会の担い手として自分の希望や適性を見つけてほしいとわたしたちは考えています」と語りました。

 中等部においては「体験から学ぶ」ことを重視しており、校外学習や行事などでのさまざまな体験を通して学びを深めていきます。また、「土曜講座」では、大学や企業などの外部機関と連携し、自然科学系・比較文化学系・健康医科学系・社会文化学系の4系統の講座を開講しています。生徒は自分の興味・関心に合わせて自由に選び、受講できます。

 キャリア教育も重視し、中1で職業見学、中2で職場体験、中3で志望別グループでの職業体験と、段階を踏んだフィールドワークを行います。東海大学医学部付属病院での1日体験などもあります。

 中等部は各学年が135名前後と小規模で、35名程度の少人数クラスを四つ設けているのが特徴です。英語と数学に関しては習熟度別授業が導入されており、1クラス20名程度という目が行き届く環境で各自のレベルや目標に合わせて学習を進めていきます。苦手科目については補習を行ってフォローしているほか、どのクラスも先輩の高校生たちが学習をサポートしてくれるそうです。また、英語関連のプログラムも充実していて、生徒はTOKYO GLOBAL GATEWAY英語学習(中1)、ブリティッシュヒルズ国内英語研修(中2)、ニュージーランド海外英語研修(中3)に参加し、コミュニケーション力を高めていきます。

 卒業後の進路については、2024年度の進学率が98.3%で、東海大学への進学率は約80%となっています。宮嶌先生は「高等学校在学中の成績や出欠席、学園統一で行われる基礎学力試験の点数などによって、進学できる学部・学科が決まります」と説明しました。

 続いて、教頭の髙橋光太先生が2025年度入試について説明しました。推薦入試は、合格したら必ず入学するという条件で受けられる入試です。各家庭に提出していただく自己推薦書に基づく面接と、4科の学科試験が行われます。髙橋先生は「面接では難しい質問はありません。志望動機や将来の夢、小学校で学んだことなどをきちんと答えられるようにしておいてください」とアドバイスしました。推薦入試のほかは、一般入試に当たる4科の「A入試」と、4科または2科から選択する「B入試」とがあります。

 最後に宮嶌先生が再び登場し、「本校ではICTを活用した学びも実践していますが、大事にしているのは、人と人とのやり取りです。成功だけでなく失敗の体験も大事にしながら、教育活動をしていきたいと考えています」と説明会を締めくくりました。

イメージ写真 全天候型のトラックや地下1階地上5階建ての総合体育館を備え、全国レベルの運動部があるなど部活動も盛んです。JR京葉線「舞浜」駅と東京メトロ東西線「浦安」駅を利用でき、生徒の半数以上は都内から通っています

www.urayasu.tokai.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

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