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学校説明会レポート
本郷中学校
2024年6月25日(火)
多彩なクラブ活動で「文武両道」を実践し、失敗を恐れず挑戦するマインドを育てる
1922年、当時の貴族院議長であり高松松平家の当主でもあった松平頼壽(よりなが)によって創立された本郷中学校は、時代の変化に柔軟に対応しながら、「個性を尊重した教育を通して国家有為の人材を育成する」という建学の精神を貫く教育を続けています。この日の学校説明会の冒頭、校長の木村友彦先生は、校訓「強健・厳正・勤勉」に触れ、同校が貫く三つの教育方針として「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」を紹介しました。
「文武両道」の「文」は学習を、「武」は委員会や文化部を含むクラブ活動など、学習以外の活動を指しています。木村先生は「『スポーツができないと居場所がないのではないか』と思われがちですが、けっしてそのようなことはありません。スポーツだけでなく文化系のクラブの活動も盛んです」と強調します。一方、「自学自習」では、中1からオリジナルの手帳を活用し、自分で計画を立て、実行できる力を育んでいきます。
この「文武両道」と「自学自習」を実践するために必要とされているのが、「生活習慣の確立」です。高校受験がないことから中だるみしがちな中3では、1年間をかけて卒業論文に取り組みます。優秀者には、大勢の生徒の前で発表する機会もあります。
木村先生は「本校は失敗を恐れずにさまざまなことに挑戦できる学校です。クラブ活動を重視していますが、勝利至上主義ではなく、経験値を積み上げていくことが大切だと考えています。わたしたちは、生徒の地道な活動をしっかりと応援していきます」と述べました。
次に、具体的な教育内容について、入試広報部長の野村竜太先生が説明しました。同校の取り組みは、すべて「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」の教育方針に則って行われています。
同校が考える「文武両道」では、二つのつながりを重視しています。一つ目は「文と武のつながり」です。勉強以外の経験が、勉強の伸びにもつながると考えています。そして二つ目は「縦のつながり」です。その象徴ともいえるのが、中1・2で行う「合同授業」です。これは、中1生と中2生とが2人1組になり、5月末に実施される中間テストに向けて、先輩が後輩に学習法や生活習慣についてアドバイスをするというものです。先輩の助言を素直に吸収すると学習意欲が高まると、生徒からも好評です。
重視しているクラブ活動は、中1は参加が必須で、中学生全体の参加率は98%、高校でも90%近くと高く、「6年間、クラブ活動をやり通す」という校風は、生徒たちが作り上げてきたものです。運動部・文化部ともに、他校のクラブと提携した活動も積極的に行っているそうです。
同校独自の検定試験「本数検(本郷数学基礎学力検定試験)」は、「自学自習」を促す取り組みの一つです。学校の成績には含まれませんが、中1から高2まで必修となっており、各自で目標を設定して学習した後、長期休暇明けに受検します。得点によって級が与えられ、試験ごとに取得級と名前が校内に掲示されます。下級生は「あの先輩のようになりたい」、上級生は「後輩に負けたくない」という気持ちで臨むので、相乗効果が生まれます。「この時期に何級を得た生徒は、どんな大学に合格しているか」というデータも開示されており、自学自習を促す大きな機会となっているそうです。
ラグビーやサッカーの公式試合を行うことができる広々とした人工芝のグラウンドが自慢です
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