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学校説明会レポート
茗溪学園中学校
2024年7月31日(水)
国際色豊かな環境で文武両道を実践しながら自立した精神を培う
茗溪学園は1979年、筑波大学とその前身である東京教育大学の同窓会組織である「茗渓会」によって創立されました。人類ならびに国家に貢献しうる「世界的人材」の育成を教育目標に掲げ、正しい選択力、決断力、たくましい実行力、豊かな心を重視した全人的・総合的教育を実践する進学校で、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)や国際バカロレア(IB)の認定校にもなっています。
この日のオンライン説明会は、入試広報の清沢健二先生が担当しました。同校では「自分自身と他者、社会のwell-beingの実現を希求し、多様化する世界を力強く、しなやかに生き抜く人材の育成」というスクールミッションを掲げています。「すべての教育カリキュラムはこのミッションを達成するためのもので、大学受験を目標とせず、生涯にわたって学び続ける学習者の養成をめざしています」と清沢先生は話します。
続いて、同校の教育を「グローバル」「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」「コース選択」「外部連携」「寮制度」という五つのポイントから紹介しました。同校の生徒1510名のうち約5分の1に相当する約300名が海外からの帰国生で、在留国は世界40の国と地域に及ぶそうです。
寮制度があるのも特徴です。校内の寮では、欧米、アジア、オセアニアなどからの留学生を含む約270名が暮らしています。多様なバックグラウンドを持つ生徒の学習ニーズにこたえるため、校内では英語特別クラスが開講され、放課後サポート(OASIS)も実施されています。このように、寮生向けの学習サポートが充実しています。
留学制度も長期・中期・短期があり、1年間の長期留学には例年約10名が参加しています。この長期留学は帰国後に元の学年に戻る「進級留学」と、一つ下の学年になる「休学留学」の2種類から選べます。
理数系教育にも力を注ぐ同校は2011年から文部科学省のSSHに指定されています。その学びの柱となるのが「個人課題研究」です。これは自然科学に偏らず、社会科学、人文科学などの分野から各自がテーマを選んで調査を行い、1年半かけて研究に取り組むものです。この研究は「17歳の卒論」とも呼ばれ、集大成となる高2のプレゼンテーション発表の場には筑波大学の専門家なども招かれます。こうして興味・関心のさらなる深化を図ります。
中学での学びは2コース制(1学年240名)で、「茗溪ジェネラル(MG)クラス」が4クラス、「アカデミア(AC)クラス」が2クラスあります。2021年に設立されたACクラスは深い学びを重視して、数学では定義を基に「なぜ定理や公式が成立するのか」を考えます。英語では多義語について、文脈に応じた意味を考えます。一方、MGクラスでは基礎・基本の徹底と幅広い学びが重視されています。
高校では、さらにIBクラス(2クラス)を加えた3コース制になります。このIBクラスでは日本の高校卒業資格の取得に加え、国際的な大学入学資格である国際バカロレアの取得もめざします。英語開講科目と日本語開講科目を組み合わせた履修が可能で、多様な進路選択に対応するカリキュラムを採用しているのが特徴です。説明会では、生徒が作成したIBコースの紹介動画も上映されました。そこでは、高いレベルの語学力を培いながら探究的な学びを実践して、スタンフォード大学に進学した卒業生の活躍が伝えられました。
文武両道を実践する同校では、校技として男子はラグビー、女子は剣道を週1回必修としています。ラグビー部は、中学・高校ともに全国レベルの実績を誇る名門として知られています。また、学校行事も多彩で、6月に開催される桐創祭(文化祭)には約6000名が来場して大いに盛り上がるそうです。
2029年には、つくばエクスプレス「研究学園」駅近くの新校舎への移転が予定されており、さらに学習環境が充実します
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