受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

西武台千葉中学校

2024年7月26日(金)

「武の精神性」を尊重した教育で「知・心・体」のバランスの取れた人材育成をめざす

 千葉県野田市に広々としたキャンパスを構える西武台千葉中学校・高等学校は、1986年に武陽学園高等学校として開校しました。当初は男子校でしたが、1989年に共学化し、「西武台千葉高等学校」という校名になりました。そして、1992年に中学を開設し、中高一貫校となりました。「若き日に 豊かに知性を磨き 美しく心情を養い 逞しく身体を鍛えよ」という校訓の下、「知・心・体」のバランスの取れた人材育成をめざしています。

 この日のオンライン説明会の冒頭、教頭の池田有向先生は、教育の3本柱として「学習活動」「部活動」「体験活動」を挙げ、「それぞれの活動においては、一段高い意識、すなわち『武の精神性』を持って取り組むことを大切にしています」と語りました。

 同校では中高6年間を2年ごとに「基礎期」「発展期」「進路実現期」の三つのステージに分け、成長段階に応じた目標を設定しています。まず、「基礎期」に当たる中1・2では全員が「総合コース」で学び、日々の学習習慣の確立をめざします。中3からは、文系・理系の選択を見据えて「特別選抜コース」「進学コース」の二つのコースに分かれます。いずれのコースも授業のコマ数は同じですが、学習する内容の“深度”が異なり、生徒一人ひとりの学力や希望する進路に合わせた指導を行っているそうです。そして、「進路実現期」の高2・3では「文系特選コース」「理系特選コース」「文系進学コース」「理系進学コース」に分かれ、希望進路に応じた選択科目で実戦力を養います。なお、中学校の国語・英語・数学は標準授業時数よりも13コマ多く設定しており、英語・数学は少人数での習熟度別授業を行ってきめ細かく指導しています。

 教科学習のなかでも特に力を入れているのが英語です。同校では、高い英語力を身につけるためのさまざまな体験プログラムを「実用英語プラットフォーム戦略」として体系化しています。たとえば、ネイティブ教員と英語漬けの時間を過ごす「English Boot Camp」は、中1は日帰りですが、中2は1泊2日の宿泊研修を行います。中3の海外語学研修は全員でカナダを訪れ、培った英語力を発揮します。

 また、通常の授業では、1冊の教科書を年間で5回繰り返して学ぶ「5ラウンドシステム」を採用しているのも特徴で、①リスニング、②文字認識(音と文字を結び付ける)、③音読、④文の構造(穴埋め・ライティング)、⑤リテリング(教科書の内容を自分のことばで説明する)の五つのアプローチによって多角的な理解を促します。さらに、習熟度別授業も行い、将来の「武器」として使える英語力の強化を図っています。池田先生は「このほか、iPadを使用して、フィリピン人の講師によるオンライン英会話のレッスンも毎週受けています。こうして英語による表現力はもちろん、コミュニケーション能力も身につけています」と語りました。

 「部活動」については、中学ではおよそ85%の生徒が何らかの部に所属しています。なかでもバドミントン部は男女ともに全国大会出場の経験を持つ強豪です。仲間と同じ目標を持って努力することは、「武の精神性」を養うためにも重要だと同校では考え、部活動への参加を強く推奨しているそうです。

 「体験活動」では、輝陽祭(文化祭)、体育祭といった学校行事が学年を超えた交流の場となっていることを紹介しました。小学校支援ボランティア、地域病院でのインターンシップに参加できる「キャリア教育プロジェクト」や、中国語、手話、気象予報士養成など多種多様な内容の講座が開講される「教養講座」もあります。池田先生は「本校では体験活動なども積極的に取り入れ、生徒たちは伸び伸びと学びながら人格を形成していきます。学校説明会や入試相談会も開催していますので、ぜひ一度ご来校ください」と結びました。

イメージ写真 校名にある「武」の精神性、「他人を思いやる気持ち」「礼儀正しさ」「自らを律して高めようとする強い精神力」などの意味合いを教育活動全般に生かしています

www.seibudai-chiba.jp/ 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ