受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

桐光学園中学校

2024年7月8日(月)

男女別学教育が特色。さまざまな教育プログラムを通じて、多彩な進路を実現

 多摩丘陵の緑豊かな環境にキャンパスを構える桐光学園は、広大な敷地に充実した施設を有する中高一貫校で、野球・サッカー・バスケットボール・水泳などスポーツの強豪としても知られています。1978年に高校が、1982年に中学校が開校し、しばらくは男子校でしたが、1991年に女子部を開設しました。それ以来、「男女別学教育」を実践しています。

 この日の説明会であいさつに立ったのは、今年4月に校長に就任した岡村薫先生です。岡村先生は、国際部長として長く同校のグローバル教育を支えてきた経験から、「海外では、何世代も、同じ私立の学校に我が子を通わせるケースが珍しくありません」と話し、学校選びについて「お子さんの成長には、家庭と学校の教育方針が合致していることが何より重要です」と訴えました。さまざまな学校の特色を確認し、家庭の価値観に合うかどうかをしっかりと見極めてほしいというわけです。そのうえで、同校のめざす生徒像について、校訓の一つ「天を敬い世の一隅を照らします(敬天)」を紹介し、創立以来、学園はその時代における最高水準の教育を提供してきたと強調しました。岡村先生は「本校にはさまざまな個性が集まっています。異なる分野でがんばる仲間を見て、『自分もがんばろう』と思えるからこそ、多彩な進路を実現しているのです。お子さんが一生をかけて努力できるものと出合える仕掛けがたくさんありますので、どうぞ楽しみに入学してください」と呼び掛けました。

 次に、入試対策部長の安達員博先生が学園生活について紹介しました。同校の教育のいちばんの特徴として挙げたのが「男女別学」です。同校では授業は男女別に行いますが、学校行事・クラブ活動・委員会活動は男女合同で実施しています。「男女に分けると、それぞれの特性を踏まえた効率的な指導ができるうえ、異性の目を意識せずに済む環境が生徒の主体性を育むうえでプラスにはたらいています」と、安達先生は強調します。その一方で、課外活動は男女合同で行うため、「性別を超えて他者を理解し、協働する力を身につけられる」と述べました。

 続いて、「多彩な教育プログラム」として、年間600以上の講座を開講していることが紹介されました。そのなかには、知的好奇心や探究心の喚起を目的として土曜日の午後に行う「ユニーク講習」があります。そのほかに、著名人を招いて講演を聴く「大学訪問授業」なども行われています。

 海外研修も充実しています。ターム留学(中2~高2希望者)では7~9月の10週間、オーストラリアやニュージーランドの提携校で現地の中高生と一緒に通常の授業を受けます。北米グローバル研修(中3~高2希望者)は、アメリカ・サンディエゴで行う8日間のプログラムで、PBL型授業で有名なチャータースクール「High Tech High」の教育手法を取り入れた高度な授業が展開されます。安達先生は「英語力を高めるだけでなく、物事の考え方を学べる、実りの多い内容です」とその充実ぶりをアピールしました。

 クラブ活動も盛んです。運動部の活躍は知られていますが、文化部も高い実績を挙げています。特に、合唱部・吹奏楽部・鉄道研究部・競技かるた部などは全国レベルの実力を誇り、数々の大会で入賞しているそうです。

 そうした文武両道の校風は、今春の大学合格実績にも表れています。既卒者を含め、東大・京大・一橋大・東工大など国公立大学に105名、早慶上理に265名、GMARCHに521名が合格しました。医学部医学科への合格者は16名です。体育系や芸術系の学部・学科、あるいは海外の大学に進学した者も少なくありません。この実績について、安達先生は「学校生活で得た多くの経験が、生徒の自信や積極性につながり、一人ひとりが強い意志で希望進路を実現させた結果です」と述べると、「桐光学園は、6年間で“なりたい自分”になれる学校です。皆さんの入学を心からお待ちしています」とエールを送りました。

イメージ写真 小田急多摩線「栗平」駅から徒歩12分、同「黒川」駅よりスクールバス5分、京王相模原線「若葉台」駅からスクールバス15分。約8万㎡を誇る緑豊かなキャンパスには、男女別の校舎、広大なグラウンド、屋内プールなど充実した施設がそろっています

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