受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

栄光学園中学校

2024年7月10日(水)

イエズス会の精神を柱に
一人ひとりの多様な個性を伸ばす

 栄光学園はカトリック教会の修道会の一つであるイエズス会によって、1947年に設立された伝統ある男子校です。“MEN FOR OTHERS, WITH OTHERS”(他者のために、他者とともに生きる)をモットーとして、キリスト教の価値観を基盤とした教育活動を行っています。

 この日、横浜・はまぎんホールで開催された説明会には、今年度から新たに校長に就任した柳下修先生があいさつに立ち、「本校では、生徒たちの“ヘンテコな”個性をしっかりと伸ばし、どきどきわくわくする楽しい授業や学校生活を大事にしています」と話しました。

 同校は、鎌倉市玉縄の高台に約11万3000㎡の広大な校地を擁しています。柳下先生は「学園をひと言で表すと『空が大きい学校』です」と述べたうえで、「空(そら)」を「から」「くう」と読み替え、「空っぽの器にさまざまなものを入れることができるように、生徒一人ひとりがそれぞれ成長し、自分に求められているものを創造的に考えることができる場所であってほしいと願っています」と語りました。

幅広い活動に挑戦できる6年間
知的好奇心を刺激する授業が魅力

 次に、保健体育科教諭で高2の担任を務める岡村照大先生が登壇し、「やるべきことを、やるべきときにやる」というキーワードを挙げ、生徒たちが伸びやかに過ごしている日常の写真を交えつつ、学校生活について説明しました。

 同校の部活動は原則として週2日ですが、文化部・運動部ともに盛んで、新聞同好会や鉄道研究会などの「グループ活動」も活発に行われています。国際科学オリンピックをはじめ、外部の大会に出場する生徒たちも優秀な成績を収めており、今年3月には、全国の高校生が科学の知識や応用力を競う「科学の甲子園」で、大会史上初の2連覇の快挙を達成しました。

 職員室には壁がなく、そこを訪れ、教員に熱心に質問する生徒たちの姿がいつも見られます。その近くに設けられている自習スペース「ラーニングスペース」と約4万冊の蔵書を誇る図書館を活用して、自学自習に取り組む姿も紹介されました。

 全校行事としては、5月の栄光祭(文化祭)や9月の体育祭がありますが、そのほかに、友人と励まし合いながら新江ノ島水族館から小田原城までの33kmの道のりを歩く「歩く大会」が毎年10月に実施されます。岡村先生は、「このほかにも、生徒や教員が主体となって行う有志の活動が数多くあります。ぜひ、本校に来てチャレンジしてください」と語り掛けました。

 続いて、広報委員長の古賀慎二先生は、実際の授業の映像を流し、「好奇心の芽を摘まないように、中1からハイレベルな内容を教えています。また、基礎力をつけてからトレーニングをすれば、状況に合わせて学びのスイッチを切り替え、友だち同士での学び合いが自然にできるようになります。このように本校では長い年月をかけて、生徒の自主性や自学の力を高める学習環境を培ってきました」とアピールしました。

イメージ写真 2階建ての校舎は、教室とグラウンドが直結しています。2時間目と3時間目の間には全校生徒がグラウンドに集まり、「中間体操」を行います

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