受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

武蔵中学校

2024年7月1日(月)

次の100年を見据えて
「新生武蔵」として再出発

 武蔵高等学校中学校は、実業家・根津嘉一郎が1922年に創立した日本初の私立の7年制高等学校を前身とする完全中高一貫の男子校です。創立以来、「東西文化融合のわが民族理想を遂行し得べき人物」「世界に雄飛するにたえる人物」「自ら調べ自ら考える力ある人物」からなる「建学の三理想」を掲げ、個の力を最大限に伸ばす教育を実践してきました。伝統を継承しながら、教育内容のさらなる進化を図る同校は、創立100年の節目に「新生武蔵」のグランドデザインを策定しました。めざす人物像を「独創的で柔軟な真のリーダーとして、世界をつなげて活躍する人物」として、その育成のための新しい取り組みを積極的に取り入れています。

 SAPIX代々木ホールで行われたこの日の説明会では、校長の杉山剛士先生が登壇し、同校の特徴を「豊かな自然」「学問の存在」「対話の重視(少人数の教育)」の三つの視点から説明しました。広々とした校地には緑が生い茂り、「濯川」と呼ばれる小川も流れ、多様な生態系が息づいています。生徒たちは、そこに生息する生き物を観察し、研究の題材にしながら、自然への理解を深めていきます。また、博士号や修士号を持つ教員が多く在籍しており、学問の門戸が生徒に広く開かれていることや、1学年170人程度という比較的小規模な学校だからこそできるユニークな取り組みが行われていることを挙げ、「生徒の知的好奇心や学びの本質を見抜く力を育てる、魅力的な学習環境が整っています」と紹介しました。

「自調自考」の力を重視した教育で
独創的で柔軟なリーダーを育てる

 続いて杉山先生は、グライダーと飛行機のイラストをスライドに投影し、「自力では目的地を決められないのがグライダーで、進む方向を自在に変えられるのが飛行機です。皆さんが将来のお子さんに望むのはどちらの姿ですか」と問い掛けます。そして、飛行機のように“自走”できる大人になるために必要なのが、建学の三理想にある「自ら調べ自ら考える力」、すなわち「自調自考」の力だと主張します。そのうえで、「本校には、その力を磨くための100年にわたるノウハウがあります。自調自考を主眼に置いた教育を通して、皆さんには“独創的で柔軟な真のリーダー”に育ってほしいのです」と力強く述べました。

 続いて、広報委員長の高野橋雅之先生が、具体的な教育内容を説明しました。同校では、中1・2を「守」、中3・高1を「破」、高2・3を「離」のステージと位置づけ、全教科で男子の成長曲線に合わせた指導を行っています。近年ではグローバル教育にも力を注いでおり、中3以上を対象にした「海外活動チャレンジ奨励奨学金」や、海外大学志望者への「海外直接進学奨励金」などの制度を充実させています。

 最後に高野橋先生は、「求めているのは、学ぶ意欲があり、知ることや考えることを楽しみながら、積極的に取り組む生徒」と伝えたうえで、「教員は子どもたちの可能性と成長を信じて、それぞれの自己実現を全力で応援しています。皆さんの入学をお待ちしています」とエールを送りました。

イメージ写真 西武池袋線「江古田」「桜台」駅、都営大江戸線「新江古田」駅、西武有楽町線「新桜台」駅の各駅より徒歩約7分。恵まれた自然と充実した施設・設備に囲まれ、生徒たちは学びの世界を深めています

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