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学校説明会レポート
東邦大学付属東邦中学校
2024年7月4日(木)
プロセスを重視する広い学びとしての「自分探し」を通じて、社会に貢献する人材を育成
東邦大学付属東邦中学校・高等学校は、医学部や薬学部など5学部を有する医療系総合大学である東邦大学の付属校です。卒業生の9割以上が国公立大学や難関の私立大学、医歯薬系学部に進む千葉県屈指の進学校でもあり、生徒の可能性を広げる専門的なプログラムを通じて、高い倫理観を持って社会に貢献する人材の育成をめざしています。
この日の説明会で、あいさつに立った校長の松本琢司先生は、来年、創立100周年を迎える東邦大学と共通の建学の精神「自然・生命・人間」に触れ、「本校は、高い倫理観と豊かな人間性を持って、社会貢献する人材の育成をめざしています」と述べました。それを果たすために、同校では学習活動全般においてリベアルアーツ型のカリキュラムを組んでいます。また、行事や部活動を推奨して「広い学び」を推進し、幅広い知識・教養や豊かな感性を養うことで、均衡の取れた心身の育成を図っています。こうした教育方針を紹介した松本先生は、「総合的な人間力を培う場、自分探しの場として、緑豊かで、広々としたキャンパスを持つ本校を選んでいただけたら幸いです」と結びました。
続いて、広報部長の岡田美秀先生から教育内容についての説明がありました。同校は週6日制で、合計35コマの授業時間を確保して、早期完習型カリキュラムを展開しています。中学で幅広い知識と教養を身につけたうえで、主要教科については高2までに内容を学び終えます。そして、高3では、文系・理系ともに、大学受験にしっかり対応できるように、演習を中心とした授業を行います。
各教科を見ても、さまざまな特徴があります。たとえば、国語では、中1から高2にかけて読んだ本のあらすじや感想を「読書マラソンノート」に記録します。数学では、独自問題が掲載されたプリントを毎日1枚ずつこなす「数学トレーニングマラソン」などを実施します。英語では4技能をバランス良く習得するため、英字新聞の作成やスピーチコンテストなども行っているそうです。そして、理科では、中高合わせて9室ある実験室を活用して、生徒自身が行う実験や観察の時間を多く取っているのが特徴です。岡田先生は「本校が大事にしているのは、社会に出て活躍するための基礎を6年間で築いてもらうことです。さまざまな学びのなかで多様な視点を獲得しながら、自分の得意なものを見つけてほしいと考えています」と話しました。
また、大学付属校ならではの高大連携プログラムとして、学問体験講座を開講しています。東邦大学の理学部・薬学部を訪問して、「素粒子で作る宇宙」「症状で謎解き! 症候学入門」といったハイレベルな学びを体験することができます。東邦大学医療センター佐倉病院で実施する医学部志望者対象の外科実習模擬体験「ブラック・ジャックセミナー」については、新型コロナの流行でしばらく行われていませんでしたが、今年8月から再開されるそうです。この日は、2019年に開催された際の様子が動画で上映されました。
中3でのオーストラリア研修と、中3・高1でシンガポール研修は希望者対象です。ここで訪問したオーストラリアとシンガポールの現地校の生徒が来日した際は、部活動での交流や体験入学、東邦生の家庭へのホームステイなども行っています。
卒業生の進路については、理科系が約7割、文科系が約3割で、3分の1程度が国公立大学に進学しています。東邦大学への特別推薦枠は全学部に用意されており、医学部の枠は15名となっています。2024年春の卒業生のうち、国公立大学医学部医学科には10名、私立大学医歯薬学部または獣医学部(学科)には131名が現役合格を果たしています。
2025年度入試は例年どおりに行われる予定です。12月1日午前に推薦入試と帰国生入試(英語選択型)が、1月21日午前に前期入試が、2月3日午前に後期入試がそれぞれ実施されます。詳しい募集要項などについては、学校ホームページをご覧ください。
5万㎡を超える広大な校地。グラウンドは全面人工芝で、温水プールや天体観測室など、充実した設備が整っています
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