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学校説明会レポート
文教大学付属中学校
2024年7月1日(月)
建学の精神に「人間愛」を掲げ、社会貢献ができる生徒を育てる
2027年に創立100周年を迎える文教大学学園は、大学・大学院を中核に、幼稚園・小学校・中学・高校を擁する総合学園として発展してきました。東急池上線・大井町線「旗の台」駅から徒歩3分の立地にある中学・高校では、2012年より学校改革に着手し、生徒の学力を向上させるとともに、主体性を育む教育活動の充実を図っています。
この日の説明会の冒頭、あいさつに立った校長の神戸航先生は、「東京都足立区、埼玉県、神奈川県にキャンパスがある文教大学は、小学校・中学校の教員養成に定評があります。本校はその付属校ではありますが、内部進学するのは卒業生の1割程度です」と説明しました。近年では国公立大学や早慶上理、GMARCHクラスの私立大学をめざす生徒が増えていて、この春には現役での東大合格者も輩出しました。
他大学への進学が多い理由として神戸先生が挙げたのが、2022年度より導入した「グローバルコンピテンスプログラム(GCP)」と「クリエイティブチャレンジ(CC)」です。中1から高2までの生徒を対象に行われるGCPは、ネイティブ教員と日本人教員とによるチームティーチング形式の授業で、グローバル社会で必要となるスキルや知識、生きる姿勢、価値観などをオールイングリッシュで学びます。もう一方のCCは、CCジュニア(中1・2)からCC本科(中3~高2)へと段階を踏んで展開される探究学習プログラムです。まず中1・2では探究学習のノウハウを学びます。中3以降は社会貢献を軸に学年を超えた縦割りのチームを作り、各自が興味を持ったテーマで探究に取り組みます。神戸先生は「本校の建学の精神『人間愛』には、一人ひとりが他者を“わが身”ととらえ、その思いを社会奉仕などの具体的な行動に移せる生徒の育成に努めようとの思いが込められています。その実現に向けて、発見力・思考力・実行力・探究力・表現力の五つの力を育てる『文教ユニバーサルコンピテンシー』を策定して、さまざまな改革を行ってきました。社会とつながり、自分で考え、発信する学びが、生徒の主体性を伸ばし、進学に向けたモチベーションに変わっていくことを実感しています」とのことばで締めくくりました。
教育内容については広報部長の千葉悟先生が説明しました。中学は1学年が約144名で、4クラスに編成されますが、中2の学年末時点の成績で、中3からはスタンダードクラス(3クラス)とアドバンストクラス(1クラス)とに分かれます。さらに、140名程度の新入生が加わる高校では、2022年度からアルティメットクラス(1クラス)を設置しています。
学力を向上させ、自主的な学びの習慣をつけるための取り組みが、学習塾と連携した放課後の自立学習支援システム「文教ステーション」です。提携する学習塾の専任スタッフが常駐し、学習のサポートに当たっています。「中学生は午後7時30分まで、高校生は午後8時まで利用できるので、部活動を終えた後に、復習や課題を済ませて帰ることも可能です。最低でも週に2回は利用するよう指導しています」とのことです。
ICT環境も整備されています。生徒は1人につき1台のタブレットパソコンを保有し、授業のほかに、学習支援ソフトを活用しての教材のやり取りや情報の共有、家庭との連絡など、学校活動のさまざまな場面で活用しています。「調べ学習やまとめ作業を通じて思考力が育まれ、発表する機会も増えました。生徒たちの主体性を伸ばす一因となったと感じています」と千葉先生は語りました。
グローバル教育にも力を注いでおり、導入(ファームステイ)、訓練(語学学校)、実践(現地校)の3ステップのプログラムで構成される「オーストラリア短期語学研修」や、1週間で50時間の英語授業を受ける「セブ島英語研修」が行われています。ほかに、高1・2を対象としたオーストラリア、カナダ、アメリカへの中・長期留学制度もあります。
「社会という大海原に出る準備をする場所」という意味を込めて、“PORT(港)”と呼ばれる校舎。随所にフリースペースが設けられ、生徒は自習や友だちとの語らいの場として活用しています
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